祖母の介護で感じた人手不足問題と未来の介護者に必要な心構えを考える#7
こんにちは、"とろめ"です。
今回は、過去に家族介護で実際直面した困難、そして私を含めた未来の介護者に必要な心構えについて考えたいと思います。
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1. 家族介護で直面した問題とは
最近、
「介護は1人で背負うのではなく、介護サービスを頼ることが大事!」
「介護サービス以外のサービスも利用していこう!」
といった声を耳にします。
そうそう、子育てや仕事をしながら介護を1人で全部背負うなんて無理。
だから介護サービスがあり、介護保険制度が助けてくれるのでしょう。
今日では多様な働き方・家族のあり方に合わせ、民間サービスの選択肢自体が増えてきていると感じますし、有難い限りです。
ところが、祖母の介護に携わる中で、
「介護サービスに頼りたいのに頼れない」
「民間サービスを使いたいのに使えない」
といった困難に直面しました。
2. サービスを利用できなかった理由
事例1:通院介助
足腰が弱く車椅子から降りてタクシーに乗車することが難しい祖母の通院介助は体力も時間も削られ大変でした。
週1回、歯の治療で歯科通院せねばならない祖母。
仕事を休まなければならないし、疲労困憊だった私は通院介助を介護サービスでお願いすることに。
ところが、人手不足によりヘルパーさんの調整が困難なため断られてしまいました。
事例2:福祉タクシー
そこで私は福祉タクシーを頼って祖母の通院に付き添うことにしました。
※私は投薬治療中のため、運転できません。
運よくタクシー配車アプリに福祉タクシーの会社があり、毎回その会社を指定して配車!
ところが、悪天候の日やタクシーが忙しい時間帯?になると、配車アプリで福祉タクシーが見つからないのです。
タクシー会社に直接電話してみましたが、「あいにく空車がない」と言われ、仕方なく普通のタクシーに自力で祖母を乗せて施設まで送りました。
ちなみに事前予約も何度か試みましたが、予約は一度も取ることができませんでした。
(事前予約に対応している人員に限りがあるとのこと)
過去数回、病院から施設へ帰る際、普通のタクシーすら見つからず「もう帰れないんじゃ、、、」と途方に暮れたことがあります。
(結局、施設に泣きついたところ、施設長さんが片っ端から介護タクシー会社に電話してくれたお蔭で、なんとか無事に帰ることができました)
番外編:特養の入居待ち人数に驚愕
祖母が申し込んだ特養、どこも100人前後の待機者。
子供の保活でも同じような数字を見ましたが、保活とは違う絶望感を味わいました。
特養を増やしたって、そこで働く人材を確保できなければ意味がない。
団塊の世代が80歳以上になったら、特養待機者数がとんでもないことになりそうだと感じました。
3. 人手不足と団塊の世代・団塊の世代ジュニア
介護の人材不足に関するニュースを2つご紹介。
上記の記事に登場する「団塊の世代」「団塊の世代ジュニア」とは、
以上を踏まえ、2023年10月1日現在の人口ピラミッドを見てみます。
男女共に2か所飛び出ているのが、団塊の世代と団塊ジュニア。
4. 私たちに必要な心構えを考える
未来の介護者かもしれない私たち。
私の両親は団塊の世代より下ですし、私も団塊ジュニアより下の世代です。
人手不足の深刻化と要介護者の増加が同時に起こっている現在、頭の中にあるのは
「もしかすると私の両親(現60代)は、満足に介護サービスを受けられず、施設入居も叶わないかもしれない」
ということ。
もし本当にそうなったら、どうやって仕事や家庭との両立を図ればよいのでしょう。
両親をずっと私が在宅介護し続けるのでしょうか。
自閉症の兄はグループホームに入居していますが、閉所してしまったら実家で私が世話をすることになるのでしょうか。
そのような未来を想定し、今から準備できることで思い付くのは、
くらいです。
人手不足から生じる課題は、そう簡単に解決できるものではないと感じています。
今からできることを粛々とやっておくしかないのでしょうか。