紅葉の終わり、源氏物語の和歌を英語で。
赤や黄に敷きつめられたもみじ葉、
木枯らしと冷たい雨が吹き寄せる。
華やかな黄色い銀杏葉も去っていった。
季節が移り変わっていく日本。
千年前の源氏物語の季節感をしみじみ味わえるのは
この四季のある日本に生まれたから。
毎週少しずつ季節が移りゆくこの感じ。
各地から紅葉の写真がアップされて
旧蹟や名所の今の映像が流れる。
その場に行きたいけど、すぐには叶わない。
美しい。
こんな日本に生まれて嬉しいなあと思う。
オンラインの英語の先生お二人と源氏物語の話を
ずっと続けている。
源氏物語は長いので当分終わらない。
今回は英国人のM先生と。
彼は長く日本に住んでいる作家であり
日本語も少し理解している。
源氏物語について本を書かれていて
日本文化に造詣が深い。
よくこんなかたと直接話す機会が
あるものだ。幸運に感じている。
さて源氏物語の中で
和歌のやり取りは重要である。
和歌の才能もさることながら、どんな紙に
したためてどんなふうに贈るか
タイミングや贈答のセンスも必要だった。
源氏物語の中に詠まれている和歌から
現代の短歌までに至るまで長い歴史がある。
日本の移り変わる四季の美しさと
密接に関連した部分でもある。
この「和歌」についてM先生から聞かれた。
「和歌とはどういう詩ですか?」
M先生は彼の著作を書く際、原文の源氏物語に
直接あたったわけではないらしい。
いくつかある源氏の英訳本をベースにして
書いたという。
何から話せば?
まず定型詩ということかな。
和歌は57577の定型詩。
俳句は575で海外でもsyllableで詠む
haikuで人気があるらしい。
和歌も定型詩という点では同じ。
俳句は外国人にも有名なので、
芭蕉の俳句の説明から。
(古池やかはづ飛び込む水の音)
これを英語読みのsyllableでなく
日本語で味わってもらう。
日本語の575のリズムの美しさを知ってほしい。
それから徐々に和歌や短歌のリズムへ繋げたい。
簡潔に英語で説明するには、
私の拙い英語力と貧弱な教養では足りなすぎる😰
いったい何から伝えればいいのか。
相変わらず私は身の丈に合わない
無謀な試みをしていると思っている。
おお、M先生も(古池や)に興味を持ってくれた。
英語バージョンはすでに知っているという。
彼の質問。
「それでは形式が同じだという短歌と和歌の違いは何か?」
うーん🧐ちょっと待って。
和歌と短歌は詠んでいる内容が違うらしいけど、
英語でどう説明する⁇
これはすぐに答えられない。
英語で困るのも勉強のうちだと思っているが。
教養で困り、英語で困る。
下調べや準備が必要なのだった。
教養も英語力も両方とも必要だと
つくづく感じているうちに。
30分のレッスンはあっという間に
終わってしまった。
この話は、また次回のレッスンで
続きをしたい。
M先生の著書と、以前投稿した記事はこちら
今日もすてきな1日をお過ごしください。
地球と宇宙にありがとうございます。
Have a nice time.
Take it easy.