見出し画像

【超クリエイティブ】最強の思考法「コアアイデア」の正体

トモーロです。

今回、紹介していく本は、The Breakthrough Company Go 代表・PR/クリエイティブディレクター 三浦崇宏さんの著書「Super Creative 「発想」×「実装」で現実を動かす」という本を紹介していきます。

三浦さんは、本の中でこれからの時代において重要な思考法は、「革新的な変化のきっかけを作り出す思考法」だとおっしゃっています。

かつて世界時価総額ランキングの上位20社のうち14社が日本企業だったのに対して、現在(2020年時点)では日本の上位は、47位のトヨタ自動車である。

さあ、このような状況下の中で今の日本にとって身に付けるべき思考とは何なのか教えてくれています。

非常に楽しみです。ではいきましょう!


<千利休から学ぶクリエイティブ思考>

突然ですが、今あなたの目の前に何の変哲もない「茶碗」があったとしましょう。あなたがこの茶碗をより高い価値で売ろうと思ったら、あなたならどうしますか?

たくさん方法あると思います。例えば、より丈夫な素材で作る。同じ時間に大量生産して売る。保湿できるテクノロジーで商品価値を高めて売るなどの方法があります。

なんとこれらの方法は、すでに日本人は得意としており、これからの時代を生きていくうえでは通用しないんです。つまり、トヨタの47位を抜くことはできないんですね。

では突然、「この茶碗は宇宙の象徴です」と言われたらどう思いますか。まあ一見、「どうした?寝不足ですか?」という感情になりますよね。(笑)

しかし、普通の茶碗ですと言われるよりは明らかに興味を持ちますよね。それをやったのが日本初のクリエイティブディレクター、千利休なんです。

千利休は、茶室を単に狭い空間と捉えるのではなく、「精神を落ち着ける空間」と意味づけをし、茶碗に対して「わび・さび」という宇宙の理を象徴する深い美しさを持つと意味づけました。

この発想めちゃくちゃ面白いですよね。つまり、革新的な変化のきっかけを作り出す思考法というのは、あらゆる物事に対して自分なりの意味づけをして常識にとらわれないストーリーを展開していくということなんです。

その考え方の中心になってくるのが「コアアイデア」と呼ばれるものなんです。いったいコアアイデアとは何なのか次で紹介したいと思います。


<コアアイデアとは>

ここでは、コアアイデアとはどんなものなのか紹介していきます。

本のなかでコアアイデアは、

本質的発見 × 世界の複数性への理解

と定義されています。これだけではわからないと思いますのでここでもう一つ、本の中でも紹介されている具体例を挙げて説明していきましょう。

足こぎ車イス「COGY」という車いす商品を例に説明していきます。まずCOGYとは、わずかな力で歩行中枢が刺激され足でこぐことができる車いすで実際に発売されています。

ここから「本質的発見力」を用いて考えていきます。まずこの車いすに対して「下半身がマヒした人にとって自分の足でこぐことはどんな意味を持つか」を考えていきます。

商品の本質を言語化し、それが社会の中でどんな意味を持つのかを考えていきます。すると、「あきらめない人の車いす」という言葉が生まれます。

次に考えるのが「世界の複数性への理解」です。街に車いすで出た障がい者について、社会の複数の視点から考えていきます。

そこには当事者、家族、行政、ボランティアなどさまざまな人の複数のものの見方、受け止め方が入ってきます。これを考えないと衝撃を伴ったアイデアが相手に伝わりません。

1つの物事は1枚絵ではないんです。ここでポイントが一度「自分の視点」を開放して世界の複数性に気づき、多面的・複眼的にその本質を考える事です。

このようなプロセスを経て「COGYとは、自分の足で動くという夢をあきらめないための道具」というコアアイデアが生まれます。

このようにアイデアが生まれていたとは、正直私はおどろきました。発想のからくりが知れてとても面白いですよね~


<令和の時代のキーワードは「個人」と「思想」>

最後に、令和の時代の価値についてお話していきたいと思います。本の中で三浦さんは「令和の時代には、個人と思想が優位に立つ」とおっしゃっていて面白いと思ったので紹介したいと思います。

なぜ個人と思想なのか、その理由は2つあります。

1つは、転職の一般化です。令和の時代には、企業の考え方は大きく変わっていき、働き手にとって企業とはもはや「乗り物」に過ぎず、然るべき時が来たら乗り換えて当然という考え方がすでに広まっています。

つまり、企業の選び方は個人が「思想」に共鳴する組織を選び、渡り歩きながらその具現化を目指すワークスタイルという位置づけになります。

2つ目は、SNSの普及も大きいと言っています。SNSの普及で何が一番の変化だったのかということを考えると分かります。

有名でもない誰かのたった一つの短いツイートが大きく世の中を変化するということがまさに個人の思想が社会を動かすということにつながりますよね。

この2つの理由から「個人」と「思想」が重要な時代であるということになります。こういわれると本当にそんな気がします。特に転職についてはどんどん広がっていきそうですね。


<最後に>

いかがだったでしょうか。今回は、三浦崇宏さんの著書「Super Creative 「発想」×「実装」で現実を動かす」という本を紹介していきました。

私は、この本からたくさんのことを学びました。先行き不透明な時代の中何が正解かわからない時代の中で、ヒントを与えてくれる本ではないかと私は思いました。

同時に、この本を読んだことによって自分が思いつく思想も一つの価値であるということを認識することができ、自分の考えに自信を持つことができるようになりました。

今回紹介した内容はほんの一部にすぎません。ぜひ興味が湧いたという方は買って読んでみると本当に学びになると思います。


いいなと思ったら応援しよう!

トモーロ
もし読んで面白いと思っていただけたらサポートしていただけると嬉しいです。 サポートしていただいたお金につきましては、質の高いアウトプットのために本の購入や費用に使い、よりよい情報発信をしたいと思います。

この記事が参加している募集