流れをつかむ日本史「奈良時代」
トモーロです。
今回から、日本史奈良時代に入っていきます。
政治はしばらく安定し、時は元明天皇の時代。政権の中心にいたのが中臣鎌足の子の「藤原不比等(ふじわらのふひと)」であった。
この頃に都が藤原京から平城京へ移されます。それが奈良時代の始まりです。
ここから権力者がコロコロ変わります。
それではいきましょう!
<土地不足に悩む朝廷>
元明天皇の次に天皇になったのが、元正天皇であり、この時も引き続き実権を握っていた藤原不比等。
このとき不比等は、次期天皇有力の聖武天皇に娘を嫁がせ権力を固めていきます。
そして、不比等の死後、政界のリーダーは「長屋王」に変わります。
ここで朝廷を悩ませたのが土地不足であった。当時の税負担が米、特産物、布、労働であり、この税負担が非常に重くのしかかった。
そして、土地を捨てて逃げる人が続出。しかし、人口は増えていくと言う悪循環に陥ります。
政府は、新たに土地を開き増加させ、税収を整えようと「百万町歩の開墾計画」を立てた。
簡単に言うと、
「食糧、道具は渡すので開墾作業お願いしま〜す。じゃあ、まずはここの100haよろしく〜」
という、ぶっ飛んだ計画を立てます。
そして、農民たちは「そんなバカでかい広さ一気にできるわけねえだろ。逃げるわ!」といって失敗に終わります。
次に行ったのが「三世一身の法」。一代で納税するのはキツいだろうから、三世代に渡って納税してくれればいいという法律でした。
しかし、一、ニ世代目が全く納税せず、最後の三世代目に税を押し付ける家が続出。
三世代目の人たちは、「納税できねえよ〜。逃げるわ!」といって失敗に終わります。
結局このまましばらく流れ、自分で開いた土地は自分のものにして、収穫の一部を納めてね。
土地は、国に返さなくていいよという「墾田永年私財法」で収まります。
<平城京が権力争いの舞台>
そして、いよいよ成人した聖武天皇が天皇に即位します。ここから、平城京が一気に権力争いの舞台となります。
実権を握っていたのは引き続き長屋王。しかし、それを見ていたのが藤原不比等の子供たち。
藤原武智麻呂・房前・宇合・麻呂(藤原むちまろ・ふささき・うまかい・まろ)の「藤原四子」であった。
彼らは、長屋王から実権を奪うため策謀をめぐらせます。そして、長屋王を自殺に追い込み、実権を奪うことに成功。(長屋王の変)
藤原四子は聖武天皇に嫁いでいた異母妹の「光明子」を皇后にたて精力を伸ばしていきます。
しかし、不安にも日本中で天然痘が流行し、藤原四子も全員病死。
実権を誰が握るか争いが起きるが、次に実権を握ったのが皇族出身の「橘諸兄(たちばなのもろえ)であった。
ここ15年間で最高権力者が自殺し、病気が流行し、反乱まで起きて超パニック状態の日本。
そこで、聖武天皇は「仏教に頼るしかない!」と考え、仏教の力で国を安定させようとしました。
その象徴が「奈良の大仏」です。
その後、聖武天皇が死に、橘諸兄が死ぬとま〜た権力争い。そこで即位したのが孝謙天皇。
孝謙天皇の母は、光明子であったため再び実権を握ったのが藤原家の藤原仲麻呂(ふじわらのなかまろ)であった。
そして、後に仲麻呂は淳仁天皇を押し立て、孝謙天皇は上皇になります。
<力をつけた仏教が政治界へ>
仲麻呂のおかげで天皇になれた淳仁天皇は仲麻呂に「恵美押勝(えみのおしかつ)」という名を与えます。
一方、孝謙上皇は病気になり、看病してくれた僧の「道鏡」を寵愛します。これが政治を揺らがせる。
そして、光明子が死んでいくと恵美押勝と淳仁天皇は次第に孤立化。勢力を伸ばす孝謙上皇&道鏡がいよいよ対立し、孝謙側が勝利。
孝謙上皇は、称徳天皇として再即位し、実権を握ったのがなんと坊さんの道鏡であった。
道鏡は、政界のトップ&仏教界のトップの二冠を達成させ、ものすごく力をつけていきます。
さらに、当時そのお告げに権威があった宇佐八幡宮において「道鏡を天皇にすれば世の中は収まる」というお告げをもらう。
坊さんなのに、めちゃくちゃ調子に乗る道鏡。これに待ったをかけたのが和気清麻呂(わけのきよまろ)であった。
清麻呂は、「坊さんが政治のトップなんか聞いたことねえよ!俺がもう一度宇佐八幡宮に行ってくるわ!」といいます。
そして、「皇族から天皇出すべきだ」というお告げをもらい、道鏡の天皇の夢は潰えた。
これに激怒した称徳天皇は、ブチギレて清麻呂を流罪にします。
そんなストーリーがあった中、結局天皇は天智天皇の孫にあたる光仁天皇が即位し、奈良時代は終わりを迎えていく。
<まとめ>
いかがだったでしょうか。今回は奈良時代を見ていきました。
いや、なんとも争いが絶えなかった奈良時代。そして、病気も流行するという、なんか現在の日本にも似てる気がしますね。
そして、ここから武士の時代に突入していきます。
いよいよ、武士がたちが政治に乗り込んできます。これからも面白くなりそうな予感です。
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