![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/171226105/rectangle_large_type_2_bd65faa49e56fd9f2cb27aa71303a398.jpg?width=1200)
神隠し=記憶喪失〜失われた時を歌う天才 T.S.エリオットと「とおりゃんせ」
4時だよ
ほら、玄関扉に番地がついている。
記憶よ!
鍵はきみがもっている。
風の夜の狂想曲
記憶のトンネル
その痛みが強すぎる時
歴史(記憶) は書き換えられざるを得ず
思い出の家への鍵を失い
家に戻れなくなる
見たまえ、今や消えていく、さまざまな顔と場所が、それを精いっぱい愛した自己と共に。そして別の図式の中に生まれ変わり、面目を一新する。
家の鍵は変わっていない
記憶が鍵を変えたのだ
Go, go, go, said the bird;
human kind
Cannot bear very much reality
「さあ、もう行きなさい」小鳥がいった、
「真実も度を越すと人間には耐えられないから。」
バーント・ノートンin四つの四重奏曲
記憶と感情が一つにならない限り
記憶は戻らない
「小鳥さん 行きなさい」
でも
行きは良い良い
帰りは怖い
少しの嘘が
大きな嘘
自分が嘘(=解離)となり
森の中で迷子になる
3時半
お月さまは記憶喪失…
お月さまはひとりぼっち
「御用の無い者通しゃせぬ」
御用がない限り
神=創造に頼ってはいけない
堕落とは何か
仮にそれが、一元から二元になったことだとする
ならば
堕落としたのは、神だということになる、
言いかえれば、創造とは神の堕落ではあるまいか
ヘンゼルとグレーテルも
お家に帰りたくても帰れなくなった
恐ろしい魔女(虐待者)
の暴力に出逢ってしまうと
故郷への帰り道が
わからなくなる
「そんな恐ろしいことなんて起こらなかった」
痛みが
ヘンゼルとグレーテルを
帰れなくする
パンくず播いてきたから
帰れるっておもったのだけれども
「神隠し」に遭う
行きはよいよい
帰りはこわい
怖いながらも通りゃんせ
「恐る恐る」 通れ!
帰りが
怖くなくなる
から怖いのだ
生け贄にされた子ども と
神隠し
自分に嘘をつくことほど
恐ろしいことはない
でも
みんな ちょっとくらいの嘘はいいよって
思ってしまう
でも
自分の吐く息=言葉
過剰の音の中で
ひとは無音化=死ぬ
口封じされ
聞こえなくなる
去年の言葉は去年の言語…
来年の言葉は別の声
リトル•ギディングin四つの四重奏曲
トンネルを越えると
そこは光煌めくガラスの反転世界
想像の創造
You are the music
While the music lasts
「音楽が続く間、あなたはその音楽である」
脳科学者 ダマシオは
エリオットを引きながら
想像の創造の説明を脳科学的に行うが
それは
フランス🇫🇷哲学者
デリダの郵便の誤配達による
ドゥルーズのシネマ であり
川端康成の眼の中の世界という心的現実
ビートルズ🇬🇧のミスター・ポストマンの
永遠に届かない妄想手紙
フーコーが巧みにこう言った
悪夢=フラッシュバックにうなされる時
早く目覚めさせてくれと夢見
現実が夢
夢が現実となり
夢と現実が反転する
フーコーはこれを「外の思考」と言った
世の中は次第にわからなくなり、
死者と生者のおり成す図柄はいよいよ複雑になる。
前後と隔絶した熾烈な瞬間の図ではない、
それはどの瞬間も燃えている生涯の図。
それも一人だけの生涯ではない、
解読のできない古い墓石の生涯
イースト・コーカー in四つの四重奏曲
こうして
子どもの生け贄=虐待は
世代間連鎖が続きつつも
口封じされ
子は 故郷から
神隠しされる
故郷喪失🏠
皆が想像の創造の音楽を奏で続けるからだ
伝承歌の願いも
詩も童話も
その暗号が伝わらない
わからないように
消されないように
伝承を続けているからだ
ラカンの解読不能な文章のように…
しかし
子どもには大きな味方がついている
過去の自分と未来の自分
あたかも未来と過去の自分が
現在の自分を助け出そうとするかのように
(中井久夫⬇️)
フラッシュバックは真実を伝えようとする
真実は離れすぎると憤るからだ (W.H. オーデン)
Time present and time past
Are both perhaps present in time future
And time future contained in time past...
現在の時も過去の時も
たぶん未来の時の中にあり、
また未来の時は過去の時に含まれる