糖質制限と疲労の関係!疲れたときの甘いものは間違い?
「疲れたときこそ甘いもの」と、疲労を感じたときに糖分が多いお菓子を食べる人は多いのではないでしょうか?
しかし疲れたときに甘いものを食べると、かえって体がだるくなり、逆効果になってしまうことも。実は、疲れを緩和したい場合には、糖分を摂取するより糖質制限が効果的なのです。
今回の記事では、糖質と疲れの関係を詳しく解説していきます。
■疲れが出やすい人にこそ糖質制限が効果的
50代前後の女性は様々な理由から疲れを感じるシーンが増えます。
そこで「疲れたから今日を甘いものを食べよう!」と糖質を摂取していると、疲れが取れるどころか、体がだるくなる、眠気がひどくなるなどの症状が出てしまい逆効果となるので注意しましょう。
■糖質を摂ると疲れを感じやすくなる理由
ご飯やパンなどの炭水化物や砂糖を使った甘いスイーツに多く含まれる糖質には、疲れを感じやすくさせる作用があります。
糖質を摂取すると、脳内にあるドーパミンと呼ばれる物質が少なくなるドーパミン低下という現象が起こります。
ドーパミンは元気にハツラツとした日々を過ごすために必要な脳内物質ですが、分泌量が減ると「元気が出ない」「体がだるい」「寝ているのに眠い」などの症状を感じてしまうのです。
■甘いものを食べると疲れが取れる訳ではない
よく「甘いもの食べると元気になる」と言われるのは、糖質を摂取すると一時的にグッと血糖値が上がり、体にエネルギーが補強されるからです。
同時に脳内へ「β-エンドルフィン」と呼ばれる脳内麻薬物質も分泌されるため、気持ちよく感じることもあります。
しかし、これは一時的な効果で、時間が経てば血糖値が下がり、β-エンドルフィン分泌量も低下してしまいます。
すると、糖質を摂取したときにドーパミンが低下してしまっているので、再び疲れを感じ、根本的な解決にはなりません。
■眠気や鬱症状の原因にもつながる
よく、食事をとると頭からお腹に血液が集中して眠くなると言われることもありますが、これは全くの誤解です。
食事に含まれる糖質の過剰摂取により、ドーパミンが低下してしまうことで眠気が起こってしまいます。
また、甘いものによって一時的に血糖値を上げ、そのあと急激に下がるといった状態を長く続けていると、鬱状態になる人もいるので注意するようにしましょう。
■糖質を控えればドーパミンの低下を防げる
糖質の摂取量を減らせば、元気の源であるドーパミンの低下を防いで疲れを感じにくくすることができます。
糖質にはドーパミンの分泌量を低下させるだけでなく、自律神経である交感神経を刺激します。交感神経が優位になると不安や緊張を感じやすくなります。
そのため、眠る前に糖質を摂取するときちんとリラックスできず、睡眠の質を下げてしまうことにつながります。
熟睡できないと疲れも取れにくくなりますが、糖質制限を行うと副交感神経が優位になり、体がリラックスモードになるのでしっかりと体を休めることができます。
■疲れたときには甘いものではなく糖質制限を
疲れを感じるとつい手が伸びがちな甘いものですが、実は逆に疲れを感じやすくなってしまう作用があります。
しかし、糖質制限を行うと疲れを感じにくくなり、睡眠の質も上げられるので翌日まで疲れが残りにくくなります。