「これだから読書はやめられない」と思ったお話。
最近、梨木香歩さんの本にはまっています。
きっかけは八戸の木村書店さんで偶然手に取った『家守綺譚』。
この作品、実感のこもった日本の四季の描写に、ファンタジーがしっとりと溶け込んでいるところがとってもすきです。
実用書ばっかり読んでると、たまに、フィクションとかファンタジーの世界に思いっきり脳内をさらしたくなりませんか?
『家守綺譚』は、ファンタジーなのに世界観に入り込みやすく、登場するキャラクターたちがみんなユーモラスで愛嬌たっぷり。最近あまり小説を読んでいなかったわたしでも、ぐいぐいと引き込まれるように読んでしまいました。
ちなみに、わたし、森見 登美彦さんの『四畳半神話体系』という作品が、小説もアニメ版もだいすきなんですけど、『四畳半神話体系』がすきな方には、とくにおすすめできるきがします。(逆に『家守綺譚』がすきな人はぜひ『四畳半神話体系』を読んでください。できればアニメも見てください。)
解説に載っていた梨木香歩さんのエッセイ『春になったら莓を摘みに』も、勢いでいっき読みしました。こちらも大変よかったです……
こんなに梨木ワールドにどっぷりはまっているのですが、実は、20年ほど前、まだわたしがみずみずしい10代だった頃に一度『裏庭』も『西の魔女が死んだ』も読んでいるんです。
それはさぞかし年期の入った読者で……と思うかもしれませんが、実はわたし、この二つの作品、当時はあんまり好きではなかったんです。しかも、作品にあまり思い入れがなかったので、引っ越しの際にどちらの本も手放してしまっていました。
あー!なんてことを!!!
いまこそ!この二作品を!読み返したいのに!
これだから本やマンガはこわい。苦手だ、あまりすきじゃない、と思っていた作者の作品が急にすきになる。良さがわかる。そして無性に読み返したくなる。
でも、これが読書の醍醐味なのかもしれませんね。きっと、20年前に読んだ時とは違う発見があるんだろうな、と思うと今からわくわくします。
それではまたあした!
最後までお読みいただきありがとうございました。何かのお役に立てれば幸いです。