それでは今日も尾崎紅葉の『二人比丘尼色懺悔』を読んでいきたいと思います。
第三章は、小四郎が、館の別室で、先の合戦の傷を癒しているところから始まります。「御気分はいかがでござります」と芳野が介抱にやってきます。「ありがとうぞんじます。伯母上は?」「毎朝、山の不動様へ日参を致します」「拙者ゆえに伯母上は御日参……あぁもったいない!」
御台様の侍女を選んだ男……許嫁なのに振られた女……振った男を介抱する振られた女……これはさすがに気まずいですね……
ということで、この続きは……
また明日、近代でお会いしましょう!