それでは今日も幸田露伴の『五重塔』を読んでいきたいと思います。
今日から「その二十三」に入ります!それでは早速読んでいきましょう!
五尺(150cm)は標準的な人間の身長を指し「尺五」ともいいます。
「老牛の痴」とは年老いた牛がひたすらに一筋の道に徹するさまをいいます。
谷中感応寺は天台宗のため「鎮壇具[チンダング]」を地鎮の際に堂塔の建つ土地に埋めます。上の五宝・五香のほかに、赤箭[セキセン]・茯芩[ブクリョウ]・石菖根[セキショウ]・天門冬[テンモンドウ]・人参の五薬と、小豆・胡麻・大麦・小麦・稲穀の五穀を指します。
大土祖神とは、大年神[オオトシノカミ]が天知迦流美豆比売[アメチカルミズヒメ]を娶って生んだ土之御祖神[ツチノミオヤノカミ]のことでしょうか。別名「大土神[オオツチノカミ]」といわれ、「御祖」は母親の美称とされることから、作物の生育を掌る土壌の母神という説があります。埴安神[ハニヤスノカミ]の「ハニ」とは土のことを指し、土を司る神様です。男女二柱の神として分けて考えられることも多く、その場合は埴山彦神と埴山媛神に分けられます。
お寺で地鎮祭っていうのも、よく考えたらおもしろいですね。
ということで、この続きは……
また明日、近代でお会いしましょう!