それでは今日も幸田露伴の『風流佛』を読んでいきたいと思います。
今日から「第四回の下」に入ります!それでは早速読んでいきましょう!
二重とんびとは、袖なしの外套のことで、イギリスのインパネス地方から日本に伝わった西洋の「インバネスコート」を和服用に仕立てたものです。着物は袖が長いため、とんびは和服とも相性が良かったそうです。
「朴訥は仁に近き」とは、『論語』子路第十三の「子曰、剛毅木訥近仁(子いわく、剛毅朴訥は仁に近し)」によるものです。
『万葉集』巻九の一七七七に、石川君子[イシカワノキミコ]の歌「君なくば何ぞ身装[ミヨソ]はむ櫛笥[クシゲ]なる黄楊[ツゲ]の小櫛も取らむとも思はず(あなたがいなければどうして身だしなみをいたしましょう、櫛箱の中にある柘植の櫛も手にしようとも思いません)」があります。
現在の宮内庁の前身である宮内省は、皇室事務を司る省庁として1869(明治2)年に設置されました。また1881(明治14)年、太政官布告第63号にて褒章条例が定められます。第一条で以下のように定められます。
祐信とは江戸時代の絵師・西川祐信(1671-1751)のこと、長春とは江戸時代の絵師・宮川長春(1683-1753)のことです。
綾羅錦繍とは、「あやぎぬ(綾)」と「うすぎぬ(羅)」と「にしき(錦)」と「ぬいとり(繍)」で、美しい衣服のことです。
ということで、この続きは……
また明日、近代でお会いしましょう!