それでは今日も尾崎紅葉の『二人比丘尼色懺悔』を読んでいきたいと思います。
今日から第二章の「戦場の巻」に突入します!それでは早速読んでいきましょう!
甲冑を構成している小さな短冊状の板を「小札[コザネ]」といいますが、「卯花威」とは、この小札を、卯の花のように白い糸で結び合わせた鎧のことです。
「草摺」とは、甲冑の胴から吊り下げられた、腰から太ももまでの下半身を覆い、防護するための部品です。「射向の袖」とは、弓を射る時に左を敵に向けるところから、 鎧の左側をいいます。ちなみに右側は「馬手[メテ]の袖」といいます。
どうやら、第二章は、戦場へと赴いた、庵の主人の夫の話のようですね!
ということで、この続きは……
また明日、近代でお会いしましょう!