それでは今日も尾崎紅葉の『二人比丘尼色懺悔』を読んでいきたいと思います。
『二人比丘尼色懺悔』には、序文と本文のあいだに、こんな一文があります。
地の文は異様の文体で、対話は浄瑠璃体に俗話調を混ぜていると……となると、逍遥とも四迷とも美妙とも違うっぽいですね!これは楽しみですねぇ!それにしても、読む人が一見して「つらい」と言うって、どんな文章なんでしょうね!w
ということで、いよいよ本文へと参りましょう!
森川許六[キョリク](1656-1715)は江戸時代前期の俳人です。松尾芭蕉(1644-1694)に入門し、芭蕉より六芸に通じた多芸の才人であったことから「許六」と言う号を授けられたといわれています。1706(宝永3)年、許六は、芭蕉の遺志を受け継ぐかたちで、門人29人の文章を収録した『本朝文選』を編纂します。10巻9冊もので約120編の俳文を21類の文体に分けて集めたもので、「百花譜」は、巻の三・譜類に収録されています。
というところで、いよいよ物語の本文へと入りたいのですが……
それはまた明日、近代でお会いしましょう!