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冬はぶり照り。大根添えて。
寒ブリという呼び名はいつから定着したんでしょうね。
🐟ぶりと寒ブリ
もしかしたら昔からみんなそう呼んでいて、でも子どもだった自分はそんなことに気付かずにいただけなのかもしれません。
そしておとなになったある日、居酒屋でその名をお品書きに見て知ったんでしょうか。それとも季節が変わるたびにニュース番組で紹介される、グルメ特集かなんかでしょうか。
すくなくとも実家のおうちごはんのときに、きょうは寒ブリやでー、というような母のセリフは聞いた記憶がありません。
🐟照り焼きはぶりの独壇場
でも、でもね。ぶりは食べてました。それも定番はこれ。
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ぶりてり。ぶりの照焼きですね。脂ののったぶりの白い身がほくほく、そこにからむ甘辛いたれ。無敵だと思います。よく考えたら、塩焼きならいろんな魚の名前が思い浮かびますが、照り焼きってぶり以外にそうそうないですよね。とっさに浮かぶのは夏の京都のごちそう、鱧くらいでしょうか。冬のぶりはそれに比するくらい、特別なお魚なのかもしれません。
今回はせっかくの旬でもあるし、スーパーでもお魚コーナーがきょうのイチオシはぶりみたいな場面によく出会うので、ブリ照りを焼いてみたお話です。
🐟焼こう、ぶりてり
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照り焼きにするぶりは、脂の乗ってるのが好み。切り身の細くなっていくあたりが、白っぽいものをえらびがちです。
🐟材料(1皿分)
・ぶりの切り身…1切れ
・醤油…大さじ2
・みりん…大さじ2
・酒…大さじ2
・大根おろし…お好みの量
醤油、みりん、酒を合わせてバットに広げたらぶりをいれて、冷蔵庫で15分ほど。ぶりをひっくり返してまた15分。両面からしっかり味を染み込ませます。
焼くときはお手軽なのでオーブントースター派です。
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アルミホイルに載せて焼けば、火が通る前に皮に焼色がつきすぎたときは、そのまま包んで直火を避けることもできて便利です。
身の厚みにもよりますが、10分〜15分ばかり。竹串を刺してみて、中がしっかり熱くなるまで焼きました。
これでもう、照り焼き自体は焼き上がりましたが、ここで大事なもうひと手間。
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ぶりを漬け込んだこの漬け汁、捨てる手はありません。
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小鍋に移して火にかけます。
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ぶくぶくと沸いて、とろみがつくまで煮詰めます。
和食なので呼ぶとしたらタレですが、いわゆるソースとして楽しみます。
🌿おろしは必須の
そしてぶりてりに限らず、焼き魚といえば大根おろし。大好きなんですよね。
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大根は輪切りにしたあと、縦に4つに切り分けてからおろすと、しっかりと握れておろしやすいです。
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軽く絞っておろし完成。うん、これは必須。
大根をおろしたとき、水分をどれくらい絞るかはお好みだと思いますが、個人的にはふわっと握ったくらいの絞り加減がいいなと思います。あんまりギチギチに水分がなくなるまで絞らず、ちょっとジューシーさの残る感じです。
🔪おつまみも冬の味
続いておつまみにもなる付け合せづくり。
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千切りにして塩を振っておいた大根の水気をよく絞って、輪切りにしたちくわを合わせます。
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味付けはマヨネーズとこしょう。シンプルでおいしいおつまみです。
🐟ぶりてり定食への道
さあ、盛り付け。
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オーブントースターで焼いた甘唐辛子も添えます。
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ぶりもいい感じ。ぶりてり定食への道をまた一歩進みました。
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どどーんと主役の位置にぶりを置きます。
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そして煮詰めた漬け汁をソースに。とろっとした感じがたまりません。
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ぶりの照焼き完成です。
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☃冬のおいしいおうちごはん
ぶりに大根。冬のおうちごはんの“おいしい”が、ここに集結しました。
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汁物がわりのおともは、豚バラ大根。冬、冬、冬のおいしさづくしの夕飯です。
こういう食卓ってどこかほっとする気分になりますよね。甘辛いぶりてりに、優しい味の豚バラ大根。どちらもお醤油、みりん、砂糖のザ・和食です。
ぶりをひと口食べて、豚バラ大根のおつゆをずずっ。ほっと吐き出す息が、部屋の中にいたらそんなわけないのに、冬の白い吐息に思えてきます。
ことしも冬が深まってゆきます。外に出ると風は冷たく、空気もひんやり。そんなとき体を中から温めてくれるのは、きっとごはんなんだと思います。
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