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これやわ、これやねん、大阪ドッグ。

夏休みが明けて早や1週間。この夏の故郷の風景も、すこしずつ想い出のページに、配置されはじめました。


📸記憶の中のカテゴリ分類

帰省中に撮った写真って、撮りたての頃は、時系列に沿って印象に残っていますが、すこし時間を置くと記憶の中でカテゴリに分類されるなと感じてます。

たとえば故郷の風景というカテゴリ。

たとえば食事に出かけたときの写真。

たとえばお出かけした街の風景。

それから帰省中に食べたおうちごはん、つくったごはん。

どれも記憶の中のアルバムに存在している、2024年夏の1枚です。

📝計画的フォトグラフ

そんな映像はどれも、そのときアドリブ的に撮影するもので、あとからカテゴライズすることになるのですが、今回は事前に計画して撮影した1枚があります。

それはすこし前に書いたこの記事が、きっかけになりました。

子どもの頃食べた、魚肉ソーセージのホットドッグ。久しぶりにつくってみたらおいしかったんですよね。

冷静に考えると、ごちそうでもなんでもない、むしろジャンクなひと品なんですけど、こういう記憶の底から立ち上がるメニューは、いろんな想い出をスパイスにして味わうことになるのでしょう。ほかの人には伝えきれない魅力が溢れてます。

そしてこのときの記事の中で触れた、あの素材。帰省したら、いまでもふつうに店頭に並んでるのか探してみようと思っていました。

そしてそれを使って、あれを再現する。そのために、見つける。その発見の証拠写真が計画的に撮影した1枚なのです。

👀発見ポールウインナー

おお、あった。ありました。ポールウインナー発見。

見た目は魚肉ソーセージと区別がつかないんですけど、注目すべきは原材料。

畜肉(豚肉(輸入又は国産(5%未満))、マトン、牛肉)、豚脂肪、結着材料(でん粉、植物性たん白、卵たん白)、魚肉(たら)、糖類(水あめ、砂糖)、食塩、脱脂粉乳、香辛料/調味料(アミノ酸等)、リン酸塩(Na、K)、酸化防止剤(ビタミンC)、くん液、発色剤(亜硝酸Na)、コチニール色素、(一部に小麦・卵・乳成分・牛肉・大豆・豚肉を含む)

伊藤ハム公式サイト

そう、魚肉でなく畜肉。これこれ。なぜか関西でしか見かけない、不思議なソーセージ。子どもの頃はお肉屋さんのレジ横に売っていて、バラで買えたのでおやつに食べてた記憶があります。

🌭再現ポールウインナードッグ

そして、それを使ったホットドッグ。

これがこの夏再現したかった、ご当地グルメなのです。

ただ帰省中はなんやかんやと家族とごはんを食べたりしていて、そしていまも関西在住のみんなにとっては、懐かしくも珍しくもないのがポールウインナー。

🌭朝ごパンに復活

というわけで、手土産に持ち帰って、平常モードに戻ってから、朝ごはんにしてみることにします。

まずはポールウインナーのお供に欠かせないキャベツを準備。

さっと炒めてしんなりしてきたら、カレー粉投入。

よくからめながら炒めます。

いい香りが立ち上ってきますね。このカレーキャベツ、想い出のホットドッグの定番付け合せです。

🌭キャベツでパンパン

さあドッグパンの出番。

このパンは帰省から戻ってから買ったので、関東出身。見知らぬ具材との出会いを控えて、なんだか緊張してるようにも見えてきました。

大丈夫だぞ、いいやつだから。それに君との相性は、保証されてるから。

まずはカレーキャベツ。端からたっぷりと挟んでいくと、パンの切り目が開いて、あとが詰めやすくなります。

キャベツでパンパンに膨らんだドッグパンの姿が、なんだかかわいく思えてきました。

そこにちょっとアレンジ。チーズも挟むことにします。

🌭ロングトールウインナー

そして今回の主役。

ポールウインナーの登場です。見慣れた魚肉ソーセージと比べると、長身痩躯。

細いけど背が高いんですよね。記憶の中の存在だったので、こんなに長かったっけとちょっと思ったり。

挟むとこのとおり。はみ出してるというレベルを超えた存在感。

🔥焼きあがれホットドッグ

ここからがクライマックス。

これをオーブントースターで焼いていきます。

自分の長さに耐えかねたのか、ポールウインナーの端のほうが、なんだかお辞儀してるみたいに見えますね。

焼き上がりました。

そうそう、ドッグパンの表面のこの焼き色。こんな感じだったなぁ、と懐かしい記憶がリアルな絵になって眼前に。

🌭これやわ、これやねん

仕上げにケチャップ&マスタード。たっぷりがいいんだよ。

ひと口かじれば、パンの表面がカリッと焼けていていい食感です。そしてカレーの香りがほわっと口の中に。噛みしめるたびに感じる、お魚ではないソーセージの風味。

これやわ。これやねん。

ああ、懐かしの味。いまこうして食べてみて、あらためてノスタルジックです。

間に忍ばせたチーズは、あの頃はなかった今回のアレンジですが、コクが加わっていい感じ。基本的にチープなメニューですが、ちょっとグレードアップした気分でいただきました。

🌭その名も大阪ドッグ

ところでこのポールウインナーのホットドッグ、あの頃はもちろんホットドッグと呼んでたのですが、今回いろいろネットで調べてたら、こんな名前があるようです。

大阪ドッグ。いやー、みんな懐かしく思ってるんだなぁ。それにしても半世紀ぶりとは驚きです。

自分の記憶にあるということは、それよりあとまで販売されてたはずですが、実家で母がつくってくれた魚肉ソーセージドッグとも入り混じった記憶なので、そのあたりは永遠の謎になりそう。

🌭夏休みの余韻増量

ことしの夏休みは、お天気もよく、いろいろ地元を歩き回ったり、充実した日々でした。

それにプラスして、目的だったポールウインナーとも再会できて、帰省から戻ったあとも、その余韻に浸っています。

なぜなら、今なら+1本。

子どもの頃の記憶にあったバラ売りではなく、袋売りだったうえに、1本増量してくれてました。しばらくの間は、関西の味を楽しめそうです。

🌭大阪ドッグの材料

🐽分量(1本分)

・ドッグパン…1個
・ポールウインナー…1本
・キャベツ…1枚
・カレー粉…小さじ1
・ケチャップ…適量
・フレンチマスタード…適量
・チーズ…お好みで適量

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