夏のソースはモザイク模様。
モザイクって言葉、昔から好きです。
🎨モザイク嗜好
子どもの頃は、その意味もよくわからず、語感でなんだかかっこいいなぁと感じていただけでしたが、細かな素材を敷き詰めるように並べて、絵に仕上げていく、そんな制作方法は自分の好きなスタイルだと、いまは思います。
たとえば絵を描くとき、選びがちな題材がちまちましたもの。レンガ造りの建物とか、調理道具を吊るしたキッチンの壁とか、そういう感じ。
同じ形を何度も何度も積み重ねるように描いて、すこしずつ線を足して、陰影を重ねていくような、そんな絵は描いていて楽しかったりします。
🥒キラキラちまちまなソース
そんな性分が、こんなソースを好きだったりする要因なのかもしれません。ほら、ちまちまキラキラ。
この季節においしい夏野菜を細かく刻んでつくる、ラビゴットソースです。
🥒ラビゴットソースの材料(1皿分)
・ミニトマト…1個
・きゅうり…1/4本
・玉ねぎ…1/4個
・酢…1/2カップ
・砂糖…大さじ1
・こしょう…ひとつまみ
白、緑、赤のイタリアンカラーが夏ですね。
すべて細かくみじん切りにします。
ボウルにお酢と砂糖を合わせて、こしょうをパラパラ。お砂糖をしっかり溶かしつつ、よく混ぜます。
そこに刻んだ野菜を投入。
よく混ぜ合わせたら、密閉できる容器に移しかえて、冷蔵庫へ。2、3時間ほど味をなじませておきます。
🐟️サーモンをじっくり焼こう
ソースを合わせるメインは、今回はサーモンにしました。そのほか、ソテーしておいしい白身の魚や、チキンでもOKです。
バットにラップフィルムを広げたら、オリーブオイルを敷いてサーモンを載せます。
サーモン全体にオイルをまぶして、そのまま包んで、冷蔵庫でマリネしておきます。
こちらも冷蔵庫で2、3時間休ませて、さあ、そろそろ仕上げるとき。
サーモンは焼く前に冷蔵庫から出して、15分ほど置いて室温に戻しておきます。
フライパンにオリーブオイルを敷いて火にかけたら、煙の出てきたタイミングを見計らって、サーモン投入。弱火に落とします。
魚を焼くとき、皮目からいれる焼き方もありますが、そうすると皮が縮んで身が反りやすいので、まず身の面を焼き固めるようにしています。
弱火のままで焼き色を付けたサーモンを反転。ここから、皮をじっくりと焼いていきます。
付け合せ用のトマトと茗荷も、フライパンの隙間に追加。
サーモンはフライパンの縁の立ち上がりをうまく使って、下の面と横の面、同時に火入れするのがポイント。厚みにもよりますが、じっくり10分ほどかけて、中まで火をとおします。
🍽️白いカンバスにアートを描こう
盛り付けのお皿は、白くて大きいものがおすすめ。
サーモンを一直線に並べるように、盛り付けます。
整列したサーモンくん。
その上から、飾るようにモザイクのラビゴットソースを散りばめていきます。気分はモザイクアーティスト。
白いお皿の効果てきめん。ソースの彩りが映えますね。まるでカンバスのような役割をはたしてくれました。
素材自体きゅうり、トマトという夏野菜ですが、その色もどこか涼やかで、お酢と砂糖のシンプルな甘酸っぱさが爽やかで、夏を感じるソースです。
ラビゴットソースのレシピとしては、ここにオリーブオイルを加えることもありますが、今回はサーモンのマリネとソテーにオリーブオイルを使うので、ソースには加えませんでした。でもじゅうぶんコクのある味わいに仕上がっています。
🍝今夜はイタリアンディナー
今回はメインがイタリアンっぽいひと品になったので、一緒にパスタを添えることにしました。
基本のトマト系パスタに、作り置き冷凍してあった、牛肉の赤ワイン煮を載っけてごちそうスタイルです。
茹で上がったパスタが熱いうちに、トマトソースとケチャップ、バターにこしょう。
バターを溶かしながら、よく和えます。
メインのサーモンが、オリーブオイル風味の強い仕上がりになるので、味のコントラストをつけるのに、パスタはバターで和えてみました。お好みでオリーブオイルでもOKです。
🥂こんな日はワインで乾杯
夏の旬食材、夏野菜を使ったお料理はいろいろありますが、サラダや和え物にするのではなく、ソースに仕立てれば、組み合わせる素材で立派なメインディッシュに仕立てられます。
彩りも鮮やかで、夏らしいひと皿は、暑い夏の食卓に華やかさを添えてくれました。
いつもはビールのおうちごはん、こんな日はワインもいいですね。キンキンに冷えた、辛口の白ワインなんて、きっと最高です。