青いパパイヤのサラダの香り
スーパーで食材を買うときって、ふたとおりの視点で品えらびをしているなと思ったことがあります。
🛍第1の視点
まず最初の視点は、ぜったい必要なもの。たとえば今夜はおでんにしようと思ったら、ちくわが必要ですよね。大根と卵は家にあるけど、こんにゃくがないな。あとはえーと、厚揚げが冷蔵庫にあるな。あ、でもさつま揚げがない。これも買っておこう。みたいな感じ。
塩焼きのさんまが食べたくなれば、さんまが必要。ステーキが食べたければお肉が必要。
つまり、いま必要なものを買うという視点です。そしてこれは、買い物にいくきっかけにもなると思ってます。
🛍第2の視点
ではいっぽうの第2の視点はというと、今すぐ必要ではないものを探す視点です。
これはいうならば補充の視点。たとえば玉ねぎやにんにく。いまから〇〇を作るために買うというより、これがあれば〇〇という料理が作れるぞ、という素材ではないでしょうか。
あると重宝する。だからいつも常備していて、減ってきたら補充しておきたくなる。素材以外でも調味料はまさにその代表。醤油やみりんって、なくなったから買いにいくのではなく、何かを買いにいったついでに補充してしまいます。定番のものは切らしたくないタイプなんですよね。
なのでこれは買い物にいく動機ではなく、いった先でそうそう、と気付いて買うという視点です。買い物の目的ではなく、いってから手に取る品物です。
🛍第2の視点で見つけたもの
そんな第2の視点で購入する素材の中には、常備品ストック系ではないものもあります。それはスーパーという現地で突如目に飛び込んでくるのです。そしてつい手に取ってしまうもの。
今回のスーパーでそんな出会いがあったんです。
これ。なんと1個50円。
なんだと思いますか。
ぱっと見てすぐわかる人はなかなかいないんじゃないでしょうか。
では、ヒントです。切ってみましょう。
バカッ。
けっこう皮が固くて気を付けて切りました。
瓜っぽい感じですよね。よし、次のヒント。剥いてみましょう。
ムキムキ。
けっこう皮が固くて気を付けて剥きました。
さて、これがなんだかわかったでしょうか。
🥗正解は青い…
これです。
青いパパイヤ。
パパイヤというと濃厚な味わいのフルーツで、デザートに冷やして食べるイメージですが、熟する前の青いものは野菜としてサラダなどの素材になります。
タイ料理屋さんで人気の青いパパイヤのサラダ=ソムタム。今回はアレンジソムタム作りのお話です。
🥗エスニックなサラダ作り
パパイヤとにんじんは千切りにして水にさらします。パパイヤの果汁はかぶれやすいそうなので、キッチン用の手袋をして扱うのが安心です。
パパイヤに含まれるパパインという、タンパク質を分解する酵素のせいらしいのですが、なんか名前はかわいいですね、パパイン。
サラダのドレッシングはエスニック風。本来はナンプラーを使うところですが、今回は醤油にあるものを足して代用しています。詳しい分量は最後に紹介します。
にんじんは塩を振ってしばらく置いて、水気をしっかり絞ります。あとはまずツナ缶。これはエスニック食材のお店にある干しエビがあればより本格的です。いずれにしてもシーフード系の旨味がほしいところ。今回は手に入れやすいツナ缶にしました。
それからミニトマトと食感のアクセントにもなるピーナッツ。お好みでくるみやカシューナッツなどでもいいと思います。
ボウルに青パパイヤ、にんじん、ツナ缶を合わせます。
ドレッシングで和えます。
お皿に盛り付けて、砕いたピーナツを散らし、4つ割にしたミニトマトを飾ればできあがり。お好みでパクチーを散らすのもおすすめです。
🥗分量~青いパパイヤのサラダ
🥗材料(パパイヤ1/2個分)
・青パパイヤ…1/2個
・にんじん…1/2本くらい
・ミニトマト…3個
・ツナ缶…1/2缶
・ピーナッツ…15粒くらい
🥗タレの材料
・醤油…大さじ1
・粉末かつおだし…小さじ1
・砂糖…大さじ1
・レモン汁…1/2個分
・おろしにんにく…小さじ1
・とうがらし…1本
本場では定番の魚醤、ナンプラーを使うところですが、前に買ったとき、なかなか減らなくてもて余したんですよね。なのでひと工夫。醤油にかつおだしを混ぜて、魚系の旨味をプラスしてみました。
もちろん、本物のナンプラーを使うのとは味も香りも違うところはありますが、でも発酵+魚介の旨味という組み合わせを意識してアレンジしてみました。こういう代用系のアイディアって、試してみて美味しく仕上がると、なんだか嬉しくなります。
ちなみに今回のタイトルは、何年か前にみた昔の映画のタイトルからお借りしました。
こういう感じの映画にちょっとハマってた時期があったりします。
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