ほくほく栃木のいもフライ
この間季節の茄子をフライにしてみました。
そのときふっと気付いたのですが、野菜って天ぷらにはいろんな素材が活躍しますが、パン粉を付けてフライにするものって少ない気がしませんか。
たとえばお肉ならトンカツ、チキンカツ、ちょっと珍しいけど地元の関西ではビフカツも当たり前。
魚介類は定番王道のエビフライにアジ、イワシにサーモン、イカ。季節の人気者カキフライも。
バラエティに富んだ素材がフライになっています。
🍆野菜のフライって
でも野菜フライってあんまりないですよね。
ミックスフライというメニューがありますが、そこにも野菜のフライが載ってるイメージって湧いてきません。
天ぷらだと野菜の一品が、なすにきのこ、ししとう、かぼちゃにれんこん、玉ねぎ、さつまいもと山のようにバリエーションがあるのに、どうしてなんでしょうね。
🥔あの野菜をフライにします
そんなことを考えていたとき、頭に浮かんだご当地グルメがありました。
じゃがいもを揚げるというと、真っ先に思い浮かぶのはフライドポテト。
ハンバーガーショップ、ファミレスはもちろん、高速道路のサービスエリアにコンビニとありとあらゆるところで人気です。
でも、ポテトフライ。
パン粉を付けたスタイルのこのフライになると話はまるで別。あちこちで見かけるメニューではありません。
でも知ってる。テレビで見たことあります。
栃木のご当地グルメです。
🥔フライドじゃなくていもフライ作ります
というわけで、今回のご当地グルメのアレンジ再現はいもフライでいってみます。
🥔材料(4本分)
・じゃがいも…小さめ3個
・天ぷら粉…大匙3くらい
・水…大匙2くらい
・パン粉…2カップ
パン粉はたっぷり用意して付けたほうが、素材全体にしっかりともれなくつけられるので、余るのが前提でたっぷり用意します。
残ったらポリ袋などに入れて冷凍保存して、次回使うようにしています。
材料もシンプルでいいですね。
🥔まずはレンチンして衣付け
用意ができたら作っていきましょう。
じゃがいもは皮を剥いて4つに割ったら、耐熱皿に入れて、ふんわりとラップフィルムをかけてレンジにかけます。
竹串を刺してすこし手応えが残るくらいがレンチンの目安です。
食材ではないので材料には書いていませんが、今回重要なのが竹串。
串に刺すスタイルで揚げるので、竹串も準備しておいてください。
おいもが冷めたら、割れないように慎重に竹串を刺していきます。
今回はじゃがいも丸ごと3個×4つ割=切り分けたじゃがいも12個で4本作るので、1本あたり3個ずつです。
串が刺せたら衣をつけていきます。
水で溶いた天ぷら粉をくぐらせます。
凸凹しているので、スプーンですくってかけるようにして、隙間にもしっかりいきわたるようにします。
パン粉はたっぷり用意して、これも全体を包むようにしっかりとまとわせます。
あとは揚げるだけ。
🔥揚げます、いもフライ
じゃがいもにはあらかた火が通っているので、やや高めの温度で、衣を色づけることを意識して揚げていきます。
下になった面が固まったら返して、全面をしっかりと色づけていきます。
香ばしい香りがしてきました。
揚げあがり。いい感じです。
しっかり油を切っておきます。
竹串がついてると揚げたらそのまま、ぱくっといきたくなりますね。
🥔ほくほくいもフライ
でもぐっと我慢して盛り付けます。
付け合わせにキャベツを用意しました。
仕上げはたっぷりソースをかけて、マスタード添え。
ときどきマスタードを付けると味変的なおいしさが楽しめます。
🥔ほっとしますね、おいもさん
ころんとしたじゃがいもがほくほく。
素朴でなんだかほっとする味ですね。
フライドポテトは細く切ってカリカリしたクリスピーな食感のものが好きなんですけど、いもフライはこれがいいなぁと思いました。
あつあつふっくらのおいもさんを包む、カリカリの衣。
故郷のほうでは、じゃがいもに限らず、いろいろな食材を“さん付け”にしたり頭に“お”を付けたりして呼びます。
おいもさん、お揚げさん、おなすみたいな感じです。
三つ子の魂なんとやら。
今でもつい、いも、ではなく、おいも。
さらにさん付けで呼んでしまいます。
パン粉の衣をまとってほくほくカリッとのおいもさん。
ビールのお供に最高です。