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鶏じゃないけど室蘭やきとり

やきとりを焼こう。

そう思い立ったとします。まずチェックするのは、竹串はまだあったっけなというところから。竹串がつくろうと思ってるやきとりの本数分あれば、次は調味料の在庫確認。

醤油、OK、みりん、OK、砂糖、OK。これでタレはつくれるぞ。


🤔なにかが違う

さて、続いて焼き上がったあと食べるときにつけるあれ。そうそう、洋がらし。よし、我が家定番のフレンチマスタードでいこう。

それからお肉の間に挟む野菜。どれどれ、よし、玉ねぎ在庫OK。

あれ。なにか変じゃないか。とてつもない違和感が襲ってきました。

洋がらし。一味とか七味じゃなくて洋がらしですか。玉ねぎ。ねぎじゃなくて玉ねぎですか。

スーパーにきたあなた。精肉コーナーに足を運んでますけど、いま豚肉を選んでませんか。

やきとりですよね。焼鳥をつくるんですよね。なぜ豚肉。

🐷北海道室蘭のやきとりは

いまから焼くやきとり。その完成図がこちら。そう、これは久しぶりのご当地グルメアレンジ再現シリーズ。

今回のテーマは室蘭やきとりです。

その最大の特徴は、お肉が鶏ではなくて豚というところ。特徴とかなんとかいう以前に、焼鳥という料理の概念を根底からひっくり返す大技炸裂。もちろんこれには、このメニューの成立までの歴史があります。

簡単に説明すると、室蘭の地において養豚が栄えたこと、そして玉ねぎが名産だったこと。もともとは野鳥なども焼いていたそうですが、それはわざわざ捕獲する必要があったでしょうし、自然な流れなんだろうなと推察します。

名称が漢字表記でなく、ひらがな表記というところに、良心を感じる気もします。鶏とは書かずに、とりと書く。室蘭の皆さんの本家焼鳥へのリスペクト、詰まってますね。

🔪室蘭やきとりアレンジ再現

では、さっそく室蘭やきとりのアレンジ再現スタートです。

💧たれの材料(5〜6本分)

・醤油…1/4カップ
・みりん…1/4カップ
・砂糖…大さじ2

タレは基本の甘醤油系。みたらし団子なんかにも通ずる、ああいう感じです。

お醤油と砂糖、みりんを合わせて煮詰めていきます。

スプーンですくって、とろみがつくまで根気よく。

とろっとなれば完成です。

続いてやきとりの本体。豚ですけど。

🐖室蘭やきとり串の材料(2本分)

・ポークソテー用豚ロース…1枚
・玉ねぎ…1/8個
・フレンチマスタード…適量

豚ロースは包丁の背で叩いてすじ切りをしてから、ひと口大にカットします。

玉ねぎも豚肉とサイズを揃えて。

交互に串に刺せば、あとは焼き待ち。

🔥焼くときは串を守って

耐熱皿に載せて、竹串の剥き出しになっている持ち手の部分をアルミホイルで包みます。ホイルを巻いておくことで、直火にあたる竹串が燃えてしまうのを防げます。

オーブントースターに入れて、上の面が焼けたら返して、両面を焼きます。

💧タレがけ2度焼き

ほぼ火が通ったところでいったん取り出して、たれをかけます。このときも串を返して、両面にたっぷりたれをからませるのがポイント。

もう一度、オーブントースターで焼いていきます。

お醤油が焼ける香ばしい香りがたまりませんね。

焼き上がったらお皿にとって、洋がらしを添えます。

🐷フレンチマスタードの活躍

ちょっとアートな感じに、マスタードはジオメトリックに。

フレンチマスタードはなかなか常備してないかもしれませんが、和がらしとは違う魅力があるので、我が家では常備調味料。ホットドッグにかけるだけでなく、ドレッシングやタルタルソースに入れたり、炒め物に使ったり、実はいろいろ使えるので、一度試してみてください。

😋豚肉1枚おやつ感覚

甘辛いタレは日本の定番、ぜったいおいしい味。

ポークソテー用の豚肉をすじ切りして使うと、固くなりがちなお肉もやわらかく楽しめます。

間に挟んだ玉ねぎは甘味だけでなく、食感もいいアクセントに。甘辛い豚肉の味とセットで、その甘味はますます生きてきます。

ちょんちょんと付けるマスタードの香りと酸味は、一味や七味唐がらし以上の味変効果をもたらしてくれました。

疲労回復効果もあるという豚肉、それを食べやすいひと口サイズで串に刺すことで、気軽に食べられる感じがします。

だってこれ、ポークソテー1枚分ですからね。それってけっこうしっかりな量じゃないですか。でもやきとり2串になると、おやつ感覚で気軽にいただける気がします。

室蘭やきとり。がっつり働いた夜に、冷え冷えのビールといっしょにパク付きたい。そんな衝動に駆られるひと串です。

🤝埼玉にお仲間がいた

ところで、豚肉を使った串焼きをやきとりと呼ぶのは、実は室蘭だけてはないようです。埼玉県のご当地グルメにもこんなのがあります。

豚のカシラを串焼きにして、味噌ダレを付けて食べる、このスタイルもおいしそうですね。

カシラ肉というところが、おうちごはんとしてつくるには、ハードルの高いところですが、土日のウォーキングルートに、けっこういろいろモツ系も扱ってるお肉屋さんがあるので、こんどじっくり見てみようと思います。

全国のブタヤキトリストの皆さん、ご期待ください。

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