もやしを載せたら浜松風
餃子っておいしいですよね。
お肉に野菜、炭水化物が揃ってるという素材の組み合わせだけを考えると、親子丼だってカレーライスだっておなじ構成なのかもしれませんが、餃子のすごいところは、おつまみになること。我々ビール好きにはたまらないひと品です。
🥟餃子の街BIG3
ところでそんな餃子と聞いて、いくつか思い浮かぶ街がありませんか。
まずは栃木県の宇都宮。ずいぶん前から餃子の街というと、その名前が出てくるという人も多いのでは。宇都宮餃子会さんなんていう協同組合もあって、そのPRに活躍されています。
それから、自分の中では、ここ数年の間に急にそのイメージが強くなった宮崎。これは餃子の消費量ランキングで宇都宮を抜いてトップに立ったというニュースを聞いたときのインパクトが大きかったこともあると思います。
そして宮崎が登場する前から、宇都宮とトップの座を競い続けてきたのが、このスタイルの餃子の故郷。
真ん中にもやしを盛り付けるといえば、そう。静岡県の浜松市ですね。
🥟あの日あの頃の浜松ごはん
浜松にはちょっとご縁があって、以前仕事で月に1回うかがうような時期が1年ほど続いたことがありました。
そのときお昼ごはんは、一緒に仕事をする地元のメンバーに案内してもらって食べたのですが、でも残念ながら餃子は食べたことがなかったんですよね。お昼ということもあって、ビールをお供に餃子というわけにいかなかったからなのかもしれません。
でも、そのとき食べたうなぎや、海鮮、そしてあの有名なハンバーグ。つれてもらったランチはどれもおいしくて、自分の食の大切な記憶になっています。でもやっぱり、一度くらいは夜も浜松で食べたかったなぁ。きっと浜松餃子とビールの機会に恵まれた気がします。
🥟2024年のBIGニュース
そんな浜松の餃子、ことしは年明けから大きなニュースが。消費量全国1位に返り咲いたとのこと。
こういうニュースやランキングで知っている街が取り上げられるのって、なんとなく、やったーという気になるもんですよね。ひそかに京都と大津がいいところにいるのも、地元民としては嬉しい気がします。
あらためておめでとう、浜松。いつか現地で食べたいぞ、浜松餃子。
🥟浜松風に焼いてみよう
というわけで、今回は先日ひき肉1パックで作り置きを準備したときに冷凍しておいた餃子を浜松スタイルで焼いてみることにしました。
浜松餃子が宇都宮とも宮崎とも違うアイデンティティを築き上げたのは、真ん中にもやしを盛り付けるあの独特の個性。
もちろん今回もその形を実現するために、焼くときの並べ方からこだわります。
真ん中を開けたドーナツ型に並べて、点火。ファイヤー。底に焼色がついたら、火を落とします。
蓋をしてじっくり蒸し焼きに。
タネの中まで火が通ったら蓋を外して真ん中にもやしを投入。本来は茹でたもやしを載せるみたいですけど、去年あたりからもやしを焼くのに凝ってるので、今回もそんな感じにアレンジ再現します。
仕上げにごま油をたらして、餃子の底をカリカリ揚げ焼きにしたらできあがり。
🥟浜松風の餃子がすき
どうでしょう。丸く並んだ餃子と真ん中のもやしが、浜松らしさをアピールしてます。よし、やったぞ、ついに念願の浜松スタイルの餃子に対面だ。
これが我が家の浜松風の餃子ディナー。もちろん、ビールもスタンバイ。
餃子自体はやわらか食感なので、間に挟む箸休めのもやしの食感がいいアクセントに。進む進むぞ、お箸もビールも。
おいしく食べながら、そしてまた思うのでした。ああ、あの頃一度でいいから、現地で食べておきたかったなぁ。
でもきっとまたいつかいけることもあるよね。さうすれば、そのとき会えるよね、浜松餃子。その日まで、現地の味は楽しみにとっておこう。
現地で浜松餃子を食べるその日、そのとき。積年の想いが溢れて、その味をさらに感動的なものにしてくれるかもしれません。