海老天メタモルフォーゼ
ふと思い出して、関西中華の定番小海老の天ぷらをつくりました。
え、中華でえび天ってとういうこと、と思うかもしれませんが、関西の中華料理屋では昔からの定番メニューだったりします。しかも人気。
🍤海老天のストックができたぞ
むきエビって1パック買うとけっこう入ってるんですよね。その日のおうちごはんとしての海老天はじゅうぶん堪能しまくったのですが、エビはまだ、たぁんと残ってる。うーん、生のまま残っても困るしな、ええいいっそ全部揚げてしまえ。
というわけで結局全部海老天に。
あとから考えたら、天ぷらの衣の上からパン粉をまとわせて冷凍しておけばエビフライの作り置きができたなとか、そのまま冷凍しておいてもグラタンとかチャーハンとか、いろいろメニューあったじゃないか、という話なのですが、ひさしぶりのえび天を堪能して満足しきった脳は考えることを止めてしまっていたようです。
そんなこんなで思いがけず、我が家の冷凍庫にストックされたえび天ですが、そのまま食べるならそりゃ揚げたてが断然おいしいメニューです。まあ、お弁当のおかずにするという手もあるのですが、せっかくなので中華メニューにリメイクしてみようと思い立ちました。
題して“海老天メタモルフォーゼ”です。
🍤メタモルフォーゼNo.1…エビチリ
まずは中華のエビ料理といえば、最初に名前が上がるであろうこちら。エビチリです。
🍤ソースの材料
・にんにく…1片
・しょうが…1片
・ねぎ…2cmくらい
・豆板醤…大さじ1
・中華スープペースト…小さじ1
・ケチャップ…大さじ1
・水…少々
ポイントはピリ辛だけど、ただ辛いだけじゃなくて、甘くておいしいあの味付け。
にんにくとしょうが、ねぎを細かく刻みます。
中華だしのペースト、豆板醤といっしょに炒めていきます。中華っぽさをアップするのにごま油を使ってます。
香味野菜がいい香りを立ち昇らせてきたら、えび天投入。ケチャップも追加します。
水を少し加えて、海老天の衣に味をしっかり含ませつつ炒めます。
みごとエビチリにメタモルフォーゼ。サラダ菜と白髪ねぎを添えると、中華なのにイタリアンな色彩構成になりました。鮮やかですよね。
🍤メタモルフォーゼNo.2…エビマヨ
続いてもうひと品の変身形態は、いつの間にか定番化した気がするエビマヨ。マヨラーにはたまりません。これも海老天の衣にしっかり味をまとわせるのがポイントですね。
そしてそのソースの鍵を握るのが練乳。あの甘酸っぱい味付けは、マヨネーズに練乳を合わせてつくるのですが、練乳ってなかなか常備してないですよね。我が家もです。
そこでまずは練乳っぽいものの再現からスタートです。
🥛材料(作りやすい分量)
・牛乳…200ml
・砂糖…大さじ3
甘い牛乳をつくればOK。至ってシンプル。お砂糖を入れた牛乳をとろみが出るまで煮詰めます。
ひと舐めしたら、うんおいしい。ミルキーみたいです。
🍤ソースの材料
・マヨネーズ…大さじ2
・煮詰めた砂糖入り牛乳…大さじ1
・ジン…小さじ1
・こしょう…ひとつまみ
煮詰めた牛乳にマヨネーズ、こしょうを合わせます。
そして香りの秘訣がこれ。ジンを少々。
ジンが入ると爽やかな香りがプラスされます。ただし、アルコール度数が40度くらいあるので、ご注意を。お子さんやアルコールが駄目な人にはジン抜きでつくりましょう。
ソースができたら、えび天をからめていきます。
仕上げに粗挽きこしょうをパラリで、エビマヨの完成です。
🍤次の日は変身リメイク
えび天をそのままの状態で中華料理にカウントするのは関西ローカルかもしれませんが、ひとつ味をからめる手間を加えると、みんな知ってる中華の人気メニューですね。
関西中華の定番、小海老の天ぷらはいうならば、素うどんとかかけそばみたいな存在なのかもしれません。そこに味をからめてごちそうになる手前のプレーンなメニュー。
だからこそ、定番としてみんなに愛されてるんちゃうやろか。塩こしょうだけで食べるえび天、なかなかいけるんで、それもよかったらいっぺん試してみはったらどうでっしゃろ。
そんで多めにつくったときは、次の日にこんな変身リメイクメニューもぜひどうぞ。