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ひろうすなのかい、がんもかい。
ころんと丸いこの子。
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みなさん、なんと呼んでますか。がんもどき、がんも。ひろうす、飛竜頭。いろんな呼び方がありますよね。
🟡ひろうすつくります
お豆腐を潰して、野菜を混ぜて揚げたもので、もともとは精進料理のひと品だそうです。油で揚げることで、お肉の代わりになる食べごたえを生み出したんでしょうか。いまでいうアイディアメニューだなと思います。実家では子どもの頃から、ひろうすと呼んでました。
今回はそんなひろうすをつくってみたお話です。
🟡材料
・絹ごし豆腐
・きくらげ
・にんじん
・ピーマン
・玉ねぎ
・片栗粉
■いつもの水切り豆腐
豆腐はいつもの水切り豆腐を使います。
キッチンペーパーに包んで、冷蔵庫でひと晩水切りしておきました。
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野菜は細かなみじん切りに。市販のものの定番ではひじきとか銀杏とかがはいっていますが、いずれにしてもけっこう具だくさんなイメージです。
逆にいえば、なにをいれてもいいということだと拡大解釈。ただ彩りは大事にしたいところです。ひじきとにんじんの黒と赤、なにかしら豆系らしき緑。これがバランスいいですよね。
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今回は黒をきくらげ、緑はピーマン。冷蔵庫にあったものでつくることにしました。全部ボウルに合わせたら、よく練ってタネをまとめます。
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丸くころんとした形がかわいいです。
🔥揚げたて熱々
あとはこれを揚げるだけ。
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油がはねないように注意しながら、そっとお鍋にダイブ・イントゥ。
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底になった面が固まったら返します。
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両面をしっかりきつね色に色づければOK。
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油を切って完成です。
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揚げたてを食べられるのは、自家製ならでは。
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熱々のうちに盛り付けて、おろししょうがを添えました。
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あとはお醤油をたらして、いただきます。
ほくほく。揚げ立てが食べられるのは、自家製ならでは。しょうがの香りがいいアクセントになって、熱々のひろうすが口の中で踊ります。
🤔がんもとひろうすって
ところで、このメニューの呼び名です。
実家ではずっとひろうすと呼んでいたので、それが普通だと思ってたのですが、いつ頃だったか“飛竜頭”という名を知りました。その読み方が“ひりょうず”とくると、慣れ親しんだひろうすとの関連が気になります。
そして、多分これは上京してからだと思うのですが、がんもどき、省略してがんもという名前でおでんに入ってます。
ひろうす≒ひりょうずが関西ネームで、がんもどき≒がんもが関東ネームなのだとしても、その由来とかなんとか気になりだしますよね。
そんなとき、ネットは便利。ちょっと調べてみたら、こんな記事にいきあたりました。結果としては、精進料理由来のがんもどきと、南蛮菓子由来のひりょうずということのようなのですが、謎も多いようですね。
🔥炊いたんも定番
納得したようなしないようなですが、せっかくつくったひろうす、揚げ立てをいただいた翌日は定番のこちらもつくってみました。
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ひろうすといえばこれ。関西では定番の“炊いたん”…つまるところは煮物ですね。
おでんにも活躍するくらいですから、ひろうすはもちろん煮てもおいしいです。あ、炊いても、か。地元ではなんでも炊くという言葉で表現しがちです。
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大根は食べやすく切り分けたら、面取りをしておきます。こうしておくと、煮崩れしにくくなります。
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電子レンジで5分ほど、竹串がすっと通るくらいまで加熱しておきました。下茹でがわりのひと手間です。
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あとはひろうすと一緒に、みりん、醤油、砂糖、水でことこと。
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15分ほど炊いて煮汁ごと冷まします。
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食べるときにもう一度温め直せば、ひろうすの炊いたんのできあがり。どこかほっとする味です。
こういう料理って、食卓のメインではないと思うのですが、小鉢的にあると嬉しいなと思います。定食屋さんでとんかつとかメンチカツとか、ハンバーグとかしょうが焼きを頼んだとき、付け合わせのキャベツ、ごはんと味噌汁のほかにもうひとつ、小鉢があるのって嬉しいですよね。
そんなときに活躍してくれるのって、こういうメニューだと思います。
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