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サラリーマンが知っておきたいフリーランスのリアル

サラリーマンとして働いていると、一度はあこがれるフリーランスという働き方。

自由に働けるイメージがあるものの、身近にいないため、実際のところはどうなのか気になってしまう。

サラリーマンがフリーランスになると、『死』が身近なものになります。売上がたたずに生活費が足りなくなる恐怖、取引先が倒産してお金が入ってこない恐怖、家賃や給料やローンが払えなくなる自己破産の恐怖、何千万円または何億円という損害賠償請求を受ける恐怖、クレーマーのお客さんの対応で裁判に巻き込まれ何年間も時間を費やして精神までも冒されてしまう恐怖など。実際に死なないとしても、その状況が近づいてくる感覚があります。

サラリーマンかフリーランスかより

こ、こわい……。

サラリーマンかフリーランスか」(山田寛英 著)では、サラリーマンとフリーランスの働き方を比べ、リアルな現状を知ることができる内容にまとめられています。

僕もフリーランスを夢見るサラリーマンですが、心にずしんと残る強いメッセージ性があります。

ただ、なんとなく想像で夢をみるよりも、ツラいけどリアルを知り、自分の目標達成のために、モデルとして参考にする必要があります。

”転”の章から、フリーランスの心構えと現実など、知っておきたい基本を学びます。


〇詐欺も当たり前なフリーランスの世界

フリーランスとして自分ひとりの力で生きていく世界は、プロの商売人の世界でもあり、詐欺も当然あると考えないといけません。

今までは会社が守ってくれていたことがなくなり、自分の身は自分で守るようにしないと生きていけない。

小さく始めることはもちろんいいアイデアだね。そして、お金の『出』に気を付けること。フリーランスが住む世界、つまりプロの商売人の世界は、儲けるためには詐欺さえも当たり前の世界と考えること。食い物にならないようにすること。

サラリーマンかフリーランスかより

新しい世界へいくためにお金も貯めて、さぁこれからと希望に胸を躍らせながら一歩を踏み出しても、用心しておかないと、鴨が葱を背負って来る状態になりかねないのかもしれません。

大事な生命線でもあるお金は自分でしっかりと守る。ひとりで渡り歩いていくために、常に警戒心を。

〇世の中の人はフリーランスになることを期待してはいない

当然ではありますが、自分がフリーランスになることにだれも期待はしていません。

今のサラリーマンとして働くことで社会はうまく回っているので、わざわざフリーランスになることもないのではという感じ。

もっとはっきり言うと、世の中の人は、サラリーマンとしてすでに社会に貢献している野口くんがフリーランスになることなど1ミリも望んでいない。

サラリーマンかフリーランスかより

本書はフリーランスとして働く渋沢さんと、サラリーマンとして働く野口くんの対話形式で進んでいきます。

今社会に貢献できているのだから、別にフリーランスとしては求めていない。それはそうなんですけど、キツイですね……(笑)

自分でフリーランスになると決めて、すべてを自分で判断していかないといけなくなります。サラリーマンのときのように、誰かの判断に身を任せる考え方ではすぐつまづいてしまう。

心の強さがフリーランスには必要。


厳しいフリーランスの世界を垣間見ると、やはりサラリーマンの方がいいのではと思ってしまいます。

でも、どちらにも長所短所はあり、どちらがいいということはありません。

フリーランスは先行き不透明感が強いですが、今の時代はサラリーマンも一生安泰というわけにはいかなくなっています。

元気に働ける今はいいけど、定年を迎えてからは、サラリーマンは収入がなくなるので、フリーランスとして働く機会がでてくる可能性もあります。

今から心の準備を。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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