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今を生き抜く複数の視点。掛け合わせることで生まれる人生を楽しむヒント

テレビ番組で、特集するコーナーのときにゲストとして呼ばれる○○芸人というジャンル。

その特化した知識に加え、番組を盛り上げてくれるトークなどが魅力。

芸人さんが好きなマンガ、好きなアーティスト、家電を語ったり、巧みな話術で面白さだけでなく、新しい知識や情報ももらえる欠かせない存在。

熱い情熱を持ち、それが一つの個性として、芸人という肩書きを追い越してしまうほどになることも。

書店員芸人 ~僕と本屋と本とのホントの話~」(カモシダせぶん 著)では、書店で働きながら芸人活動をする著者の副業に対する考え方、実際の二足の草鞋を履いた生活をのぞき見れる作品です。

「書店」「芸人」というワードにつられて読みました。

芸人だけでは食べて行けず、仕事を掛け持ちしなければいけないという現実もあるのかもしれません。

しかし、本が好きという気持ちをアピールすることで、番組に呼ばれたり実際に役立ち、仕事につながることもあるそう。

お笑い芸人やタレントさんは、毎年新しい人が出てきて、数が多い上に才能豊かな人ばかり。

その中から抜きん出るためには、本業に加えて、もう一つの武器が必要になってくる。

芸能人に限らず、サラリーマンとして働く僕たちも、前職や昔やっていた趣味の経験が生きるなんてことはよくあること。

本書より、リアルな仕事掛け持ち生活で得られる経験やメリットに迫ります。

今ならkindleunlimitedで読めます。


〇自分軸+αで魅力が生まれる

スキル・技術を他の人たちと同じ一定のラインに持ってくることができれば、あとはその人自身のキャラクター、個性が生きてくる。

仕事も数年経験を積めば、大体みんなと同じレベルにはなります。

「(中略)ネタがないと売れるための〝縦〟がない。自分の芸人として戦うフィールドを変えるためにネタで結果を出す。まず売れるフィールドに入らなくちゃいけない。
ただ、そこに入ってから一番大事なのは〝横〟だ。
横はネタ以外の、テレビに引っ掛かりやすいキャラや趣味だ。カモシダだったら読書をとことん極めろ。それは横だ。横だけだとまずフィールドに入れない、でも縦だけだと売れない。
ネタが凄くても結果売れなかった人たちもいるから」

書店員芸人 ~僕と本屋と本とのホントの話~より

著者が芸人の先輩から言ってもらった一言だそうです。

仕事を何年もしていれば個人差はあまりなくなるし、他よりも突出した何かを磨くことが大切。

ブログを書いていて、文章に自信がある。

イラストが上手。

パソコンに詳しい。

例え趣味の延長であったとしても、仕事に結びつけると大きな力になる可能性が。

本業という縦軸に、得意なものである横軸が入り、他よりも抜きん出ることができる。

1+1=2でなく、3にも4にもなる。

〇複数の仕事が新たな知恵を生む

副業・複業の大きなメリットに、それぞれの仕事が別の仕事にも影響する、というのがあります。これはギャップがあればあるほど、その職場で普通に働いているだけでは想像できなかったアイデアや働き方が生まれてくるわけです。

書店員芸人 ~僕と本屋と本とのホントの話~より

著者は芸人でありながら、書店で働いているという個性を持っていることで、関連番組のMC・ゲストでお声がかかるなど、横の広がりを見せているそう。

長く一つの仕事をしていると、新しい発想は浮かびづらいもの。

本業と別の仕事の経験を掛け合わせることで複数の考えを持てるのは、偶然の賜物でなく、もはや必然。

自分だけでなく、会社にとっても良い影響を及ぼすと考えています。


複数の仕事を持つことで、複数の考え方、ものごとのとらえ方を学べます。

タイミーなど、空いた時間にパッと働けるサービスが流行っている背景には、人員不足のほかに、さまざまな雇う側・働く側のニーズがあるのだと思いました。

時代は、副業・複業の時代になりつつある。

今の仕事が頭打ちのような気がして将来に不安。

特別なスキルも技術もない……。

頭や体を働かせ、時代の変化に対応する必要性を感じられた一冊でした。

と言っても、子どもがまだ小さい、家族の時間を大事にしたい、体力的にダブルワークは厳しい、という人もいるので無理は禁物。

できる範囲で小さく始めましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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