ほんとのところはどうなの?「若者の読書離れというウソ」
若者の読書離れが深刻化
インターネット、SNSの発達で本を読む機会が減っている
よく聞く話で、そうなんだろうなと思い込んでいたけど、果たしてこれは真実なのか。
自分は年齢は30代、ここ数年読み出したところなので、全体的に読書量は減ってきているのか。
そもそも30代の僕は若者というカテゴリーに入れてもらえるのだろうか。
筆者がデータを読み解いた結果、若者の平均冊数は昔と比べてほとんど変わっていないことがわかりました。
センセーショナルな言葉につられて、若者は本を読まないイメージが先行しているような気がします。
そうなってくると、若者の読書の実態、若者が読んでいる本はどんなジャンルなのかも気になるところ。
思い込みを取り払って、真相にふれることで、情報に踊らされない、自分の考えを持つことの大切さに近づけるのだと思います。
○若者読書の実態
・小中学生の読書率のV字回復
統計を取り出してから、少しずつ下がっていたものの、政府の働きかけで、朝の読書時間が作られる。
これによって2000年以降はV字回復。
・ライトノベルを読む層の減少
ライトノベルは高校生や若者が読むイメージでした。
ライトノベル業界が、その上の層をターゲットに取り入れ始めたため、若者の読書数が減少。
ターゲットの選定って難しいですよね。
・高校生の読書平均冊数は昔から変わらず
1960年代中盤から、月ほぼ一冊くらい。
今でも微増減はあるものの、同じような数値を漂う。
将来のための勉強、部活、色々ありすぎて読書どころではないのも正直なところだと思いますけどね。
高校のときは部活が強豪校(今思えば何で入ってしまったんだろう…)だったので、年間休日が数日だった僕もこの気持ちはすごくわかります……
ちなみに、データで見ると日本人の約半数が本を読み、平均が月1~2冊。
1日平均30分程度の読書。
これは長らく変わっていないそうです。
○若者に読まれる本の型
読書離れを調べると同時に、若者はどんな本を読んでいるのかにも興味が。
・自意識+どんでん返し+真性爆発
他人と違う感性を持った主人公が、登場人物たちのふれあいの中で、想いを吐き出してぶつけ合う様に、感情を揺さぶられる。
どんでん返しは、老若男女みんな好き。
・子どもが大人に勝つ
・デスゲーム、サバイバル、脱出ゲーム
・余命もの、死者との再会
僕も知念実希人さんとか、映画「ツナグ」が好きだったり、命の尊厳を考えさせられるのも好き。
この型やニーズにピッタリ当てはまる著者の1人が、知念実希人さん。
どんでん返しあり、余命や命に関わるテーマが多い。
筆者のファンとしては、感性が若者と同じでホッとするのか、幼い感情を危惧すべきなのか……
○若者が求める三大ニーズ
・良い方、悪い方、両方に感情を揺さぶる
・思春期の反抗心、本音に訴える
・読む前から得られる感情がわかり、読みやすいもの
ビジネス書とかではなく、小説が読まれている。
それはそうか。
○まとめると
若者は本を読まないイメージがあるが、実際は昔から読書平均冊数はほぼ変わっていない。
若者は、主人公を自分に投影して作品を楽しむ傾向がある。
読まないと言われつつも、人それぞれであり、僕が子どものときと比べたら全然今の人たちは読んでいると思う。
読むのはオススメするけど、押し付けるのも良くない。
イメージで物事をとらえず、実際のデータから現状を読み解く。
そして、若者は極端に読んでいないわけでなく、読んでいる人から見るとそう感じるだけなんだと思いました。
色々と考察できる一冊なのでオススメです!
そして若者の読む本も世代別に分けて紹介してくれているので、自分の読んでいる本と比べてみるのも面白いですよ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
おしまい。
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