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すごいスピードで変化していく時の流れを感じる…

「僕たちは就職しなくてもいいのかもしれない」(岡田斗司夫FREEex 著)。

いまの日本では、仕事というものが驚くくらい少なくなりました。
仕事の絶対量が減っているということを真っ先に考えないとダメです。
僕たちは、自分のやりたいことを見つけて好きな生き方をしたい、さらに才能を伸ばしたいと考えます。ところが、すでに就職という考え自体が、時代の流れに合っていないのではないでしょうか。(中略)
あらゆる企業が、いまや安定していません。(中略)どの会社に就職したところで、つぶれない保証などまったくないのです。

僕たちは就職しなくてもいいのかもしれないより

2014年に出版された本書ですが、言葉のとおり就職=安定にはならなくなってきています。

企業の存続する年数が短くなった

仕事も分業制にシフトして下請け会社に外注し効率化を図ることによって、外注できない複雑であまり儲からない仕事が企業に残る

ITのすさまじい進化で、安易に企業が人員を増やすことができなくなった

新しい社員も雇えず企業が先細りしてしまう現状。そんな時代だからこそ、

多職が求められる

ひとつの仕事に就職してしまう単職よりも、あらゆることを職とする多職が求められる時代になっていく。

そもそも対価としてお金をもらうこともなく、御礼に何かちょっとした品をもらうだけ、奢ってもらって終わり、なんてこともあるでしょう。
こういうようなものを僕は「お手伝い」と呼んでいます。
お手伝いをいっぱいする。次々とする。お手伝い(=仕事)のサーフィンです。
仕事サーフィンこそが「多職」の正体なのです。

僕たちは就職しなくてもいいのかもしれないより

仕事の傍らに副業をするというレベルではなく、10~50個程度の仕事をすることを筆者は提案しています。

そういった人たちを、江戸時代では「百姓」と呼んだそうです。
僕たちは、ついつい誤解しちゃうんですけども、百姓って農民のことじゃないんです。「百の職業をもつ人」という意味です。
土地があるから農作物をつくる。でも、それだけじゃありません。冬になったら藁を編んで草鞋もつくる。どこかに行って行商もやる。他所の家に手伝いに行って、それで賃金をもらったりもする。そういった多様な働き方、多様な収入の得方をする人を百姓と呼んでいたのです。

僕たちは就職しなくてもいいのかもしれないより

僕も農業=百姓というイメージでした。時代もあるけど、そのシーズンに合った仕事をしてその都度収入を得ていく暮らし方ですね。全て合わせるとたしかに50個くらいしてそう。

収入の多さや少なさに関係なく、様々な職を持つことで、技術・能力、所属できるコミュニティ、プライドややりがいを持てる。

一つの仕事に依存してしまうとそれが自分のすべてのように錯覚してしまうし、ストレスをためないためには良い方法かもしれませんね。

本職を一つ、副業を一つと型に当てはめるのではなく、たとえ赤字になってしまうようなことでも職のカテゴリーに入れてしまって、お手伝いの感覚で始めるのもいいかもしれません。

無理に就職しょうという固定観念にとらわれない生活も選択肢のひとつ

YouTube、ブログ、せどり、様々な仕事もあり、新しい仕事もどんどん生まれている今の時代。

終身雇用も難しく、起業の寿命が短くなっている今では、何が何でもどこかに就職しなければいけないという考えは絶対なものではないなと思いました。

就職をとおして、柔軟に物事を見たり考えたりする思考力に気づけた1冊でした。僕もなにか始めないと!

最後までお読みいただきありがとうございました。


おしまい。

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