
発想力を磨くための「型破りの発想力」
発想力、クリエイティブ。
愚直にコツコツ同じことを積み重ねていく僕には縁遠い言葉……
全く新しいものを生み出すなんて凡人には無理だ…
と思っていたものの、新しい発想というのは、全く新しいものを生み出すのではなく、既存のものの順番を変えたり、ひと手間加えることで生まれてくる。
こう言われると、自分にもできそうな気がしてきませんか?
少しの発想を付け加える。
こう考えると、新しいものを考えるハードルが楽になった気がします。
そして、本書では発想力という観点から複数の歴史上の人物をたどり、発想することとは何かの核心に迫っていく本になります。
宮本武蔵、松尾芭蕉とか聞くだけで凄そう…
本書で紹介されている中から、個人的に強く印象に残った人をピックアップ。
○世阿弥
猿楽師で、日本の伝統芸能である能楽に尽力された方。
芸能や芸術に疎い僕も名前は聞いたことがある有名人。
人の目を意識し、新しいことをどんどん取り入れていった方で、いわば発想力の塊。
自分の型をつくり、微調整を加えながら新しいものを作っていったそうです。
まず自分の型を作るのがポイント。
自分の型、いわばテンプレートがあれば、時間の短縮を図れ、空いた時間で新しいことを考え、付け足していく。
これが発想の原点のような気がしました。
武道で出てくる守破離の守にあたる所ですね。
まずは自分の型を作ることから始める。
○宮本武蔵
小学校のときに、持って帰るポスターの画用紙を丸めて二刀流になっていた時代を思い出しました。
宮本武蔵は、上達の原理を掴んで、試して工夫することを繰り返す実践重視の方だったそうです。
一番気づきを得られたのが、物事を大きく見る全体把握と、細かい所まで見るミクロな2つの視点を持っていたということ。
全体像を把握すること、ポイントとなる箇所の細部を観察すること、両方意識する大切さを学べました。
まさに二刀流!
○松尾芭蕉
多くの俳句を残した偉人。
彼の特筆すべきは、目で見たものだけでなく、五感で感じたことを俳句に取り入れたところ。
既存のものに、違った角度からの観点を入れる。
少しの工夫が斬新なものへと変化する!
○まとめると
0から1を作りあげるのではなく、1に1を足して2にも3にもしていくことが発想力。
まずは、自分の型・テンプレートを作り、そこに工夫を重ねていく。
発想力とは何か。
そんなヒントを掴める一冊でした!
最後までお読みいただきありがとうございました。
おしまい。