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読書は覚えないといけないプレッシャーからの解放

本を読んで得た内容は忘れてはいけないというプレッシャーに悩まされていませんか?

すぐ忘れては読書の意味がない、こんなに時間をかけたのだからもったいない。読書をしようと思い立ったものの、数を重ねれば重ねるほど内容を忘れていってしまう気がして自己嫌悪に。

でも実際のところ、忘れてしまうのが当然なのです。残念なことでもありますが、でも、それが自然なのです。なぜって、人間はそういう生き物だから。ですから、「忘れてなにが悪い?」と開きなおるくらいでいいのです。

読んでも読んでも忘れてしまう人のための読書術より

忘れてはいけないと自分が勝手にプレッシャーをかけているだけ。忘れてしまうのは当然のことであり、だれかに迷惑をかけているわけでもありません。

忘れてはいけない使命感から脱却するために、「読んでも読んでも忘れてしまう人のための読書術」(印南敦史 著)をオススメします。

そして今回は、”肩の力を抜いて読書するための心構え”から学びます。


〇読書は自分のためのもの

読書はだれのためにするもの?自分のためでしょ。

極端な言い方をすれば、その読書を通じて自分が心地よくなることができれば、充実感を得ることができれば、その読書は成功したことに等しいのです。仮にその方法が一般的には非常識なものであったとしても、なにひとつ問題はありません。
なぜって、自分のためのものなのですから。

読んでも読んでも忘れてしまう人のための読書術より

覚えないといけない使命感を捨てれば、もっと気軽に読書を楽しめる人も多いのではないでしょうか?

読んでよかった、楽しかったと思えれば読書したことは成功です。

アウトプットしなければいけないとかいろいろ考えてしまいますが、まずは純粋に読書を楽しんでみることが大事だと思います。

〇読んだ記憶は蓄積されていく

でも、意味や著者の主張などを完全に理解するよりも重要なことは、「細かいことは忘れちゃったよ。でも、なんだか楽しかった。この本を読んでよかった」というようなニュアンス。漠然としているけれど、でも自分自身のなかに確実に根づいたなにか。
そうした感覚は、実践的な知識やメソッドのように、いますぐに役に立つものではないかもしれません。でも、記憶は確実に蓄積されていくものです。

読んでも読んでも忘れてしまう人のための読書術より

専門知識や単語など細かいことは忘れてしまっても、読んで感動した・興奮したと自分が感じることが大切。その感動を伝えることに得手不得手があるだけで、自分のために読む読書では問題ありません。

知らず知らずのうちに脳内に記憶が蓄積されていき、なにかの拍子に思い出したり役に立ったりするものです。

僕自身も、両親と話しているときに糖尿病についての話になり、少し前に低血糖などについて本を読んでいたので、どや顔で知識をひけらかせたことがありました。

理解できたかなと不安にならず、少しづつではあるけども確実に蓄積されていると考えれば前向きに本を読み進めていけるかと思います。

〇知らないことを知れる

自分の好きな分野の本を読み進めて、知識を深めていくことはいいことです。しかし、さらに自分の興味や価値観のポテンシャルを探していくには興味のない本を読むことも大切。

しかし重要なポイントは、「興味がない」「自分のアンテナに引っかからない」という思いは、自分の主観でしかないということ。自分がそう思い込んでいるだけかもしれないということ。それまでの人生経験のなかだけで完結した価値観をよりどころにして、自分で勝手に「興味がない」と決めつけてしまっているだけだという可能性もあるわけです。

読んでも読んでも忘れてしまう人のための読書術より

興味がないと決めつけてしまうのは、自分の世界を狭めてしまっているのと同じ。

僕も小説は、中山七里さんと東野圭吾さんしか読んでいませんでした。推理小説やどんでん返しの王道ばかり読んでいたのを、試しに知念実希人さんを読んでみるとドはまりしてしまい、今は染井為人さんにもハマり中です。

エッセイなどはほぼ読みませんでしたが、さくら剛さんの旅行記も読み漁ったりと、新しいものにふれることで自分の世界の広がりを感じるようになりました。

自分の主観を取り除くことで、自分自身の先入観を超えた多くの気づきを得ることができるそう。知るチャンスを広げ、どんどん本を読むことで肩の力を抜いて読書を楽しめことができます。


忘れてはいけないと圧をかけているのは紛れもない自分自身。だれかに迷惑をかけているわけでもなく、だれかのためのものでもない自分のための読書。

忘れて落ち込む暇があったらどんどん本を読み進める。確実に自分に蓄積されていくし、肩の力を抜いて読書を楽しめるようになるかと思います。

なかなか本を読めない、読書をしたいなと思っている方におススメの一冊です。

最後までお読みいただきありがとうございました。


おしまい。

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