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学歴ロンダリングのメリットとリスク

今日はnoteのメンバーの方からの質問に答える回(有料記事)です。

質問の要約は以下のとおりです。


出身大学がMARCH以下で、学歴がないことがコンプレックスである。
来年又は再来年の入学を目標に早稲田MBAを志望している。
もし合格できれば学歴ロンダリングに該当すると思うが、そのメリットとデメリット(リスク)を教えて欲しい。

質問の要約


ということでお答えしましょう。




学歴ロンダリングの定義


この記事における「学歴ロンダリング」とは、出身大学以上の偏差値の大学の大学院に進学することを意味します。

そして今回は、大学を経由せずに高卒からいきなり大学院に進学するというケースも含めます。

したがって、高卒の人が大学院側の個別審査に通って受験資格を得たうえで入学するケース、日本大学卒の人が明治大学の院に進学したケース、明治大学卒の人が早慶の院に進学するケースなどを学歴ロンダリングと表現します。




私の学歴ロンダリング


僭越ながら、最初に私の話をさせていただこうと思います。

なぜ私にこういう質問が来るかというと、私自身が学歴ロンダリング組だからです。
元々は中卒者で、高卒の資格も通信制高校で取りました。
高校の卒業証書すら持っていないので、証明しろといわれてもできないくらいには学歴がありません。

そこから何年もかけていろいろな資格(宅建士や行政書士など)を取っていき、最終的には司法試験予備試験に合格しました。
そこでやっと大学院側の個別審査で大卒以上の学力があると認めていただき、一橋大学院に入学して修士号を取得しております。
有り難いことにオールAの成績で修士論文もA+だったので、その後の転職でも有効に活用でき、入学前と卒業後では年収が2倍以上になりました。
最終的な年収は1,500万円を超えていたので、比較的高い年収をいただいていたと思います。

転職は出会いという運要素も大きいので、私の実力だけで年収が上がったとはとても言えませんが、結果だけを見れば学歴ロンダリングの成功者だとは思います。

ちなみに、卒業から早数年が経過し、今では株式投資家として生計を立てているため、学歴や資格を活用する場面はほとんどありません。

ただ、今でもまだ人事関連のお仕事をすることがあり、ここ10年くらいで多くの転職事例を拝見させていただいているため、学歴ロンダリング組の転職事例には結構詳しい方だと思います。

今年は私の教え子たちが複数人MBAに合格して、立派に?学歴ロンダリングを達成して、本来であれば転職不可能と思われる会社への転職を成功させています。
そういう実際の話を交えつつ、今回のご質問に答えていこうと思います。


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