私は、本屋をつくりたい。
それはまだ、
誰にも見せたことの無い一冊のノート。
新しくページをめくり、
あらわれた真っ白な紙に
ようやく決定した店名を書き込みます。
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時 ノ 栞 書 店
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以前はカフェ機能を重視した計画だったけれど、
どちらかと言うと今は
「本屋」としての色を
つよく出したいと考えています。
あたたかい小説と衣食住に関する本を寄せた、
カフェのある本屋さんです。
*
店名の「栞」という言葉には
ふたつの思いを込めました。
慌ただしく流れていく毎日に
ちょっとひと息。
本にそっと栞を差し込むように、
歩みを緩め、立ち止まる時間を。
暮らしの中休みをつくるための
栞代わりとなるお店です。
また、栞の語源は「枝折り」。
昔の人が山道を歩く際、道に迷わないように
枝を折って目印としていたことに
由来しています。
誰でも人生に
迷い、悩み、葛藤する時期がありますが
そんな時、
心の支えや道標となってくれる本や言葉と
出逢うことができる空間にしたいと思いました。
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外観のイメージ画を書いてみました。
お店をつくることは私の夢ですが
このお店は、「みんな」のお店です。
ふらりと立ち寄ってほっこりできる、
というのがとっても大切。
これ見よがしや独りよがりでない、
親しみやすさと愛嬌のあるお店。
そして、
本との出逢い、そして本を買うことそのものが
ひとつの思い出になる
そんな書店になればと考えています。
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忙しく厳しい社会に疲れてしまって、
みんなが元々持っているやさしい心を
決して見失わないように。
それぞれの毎日がちょっと楽しくなって
愛おしいと思えるように。
私に出来ることをしたい。
それが、私の心のいちばん底にある思いです。
その方法がお店という形であれば
これ以上なく嬉しいですが、
もしかするとそれは
言葉を届ける、モノをつくるといった
全く違った形になるかもしれないし、
私のキャパシティと人生のリミットの中で
ひとつの形にして多くの人に届けることは
難しいのかもしれません。
それでも、
やさしい心が人から人へ巡ってゆけば
一人ひとりの暮らしを、みんなの街を、
きっともっと穏やかで
愛おしいものにしてくれるはずだから。
臆病でちっぽけな26歳にもできることを
積み上げていこうと思います。
noteを読んでくださるみなさんに
いつも励まされています。
本当にありがとうございます🌸
ちあきより
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