
承認欲求について
誰かから認められたい。
まわりからどう思われるか気になる。
そして、ひとりでいることがどうしようもなくさみしい。
~~~
『まわりからどう見られたいか』ということと、『どんな自分でいたいか』って、同じように自分自身を見ているようで実は違う。
『自分がどう見られたいか、どう思われているか』を気にしているときって、自分を見てるようで、実は自分を見ている他人の気持ちを見ようとしている。しかもそれって、コントロールできない上に、把握もできないから、とっても疲れるし、つらい。
一方で、自分がどうありたいか、どんな自分でいたいか、どう過ごしたいかを考えることは、自分の気持ちや感情と向き合う習慣がないと、最初は難しく感じるかもしれないけれど、きっと時間をかければかなり正確に把握できるだろうし、それに近づけることも不可能ではないし、だとしたら、かなり楽しい作業である。
仕事をしていて、まわり(お客や同僚)からどう見られているかを考えながら作業するのは、緊張もするし、気持ちはとてもしんどい。常に完璧な接客をしないといけないと思うとやはり、苦しくなってしまう。
自分が人の目ばかり気にしていると、一般的に正しいかどうかが基準になってしまうので、他人にも厳しくなってしまう気がする。
一度、相手やまわりからどう思われているか、どうふるまうべきかという思考を手放してみて、自分自身が余裕を持って、背伸びをせず、無理をせず、心地よく感じる立ち居振舞いをしてみると、やっぱり楽しくて、時間が過ぎるのを忘れた。
今の自分のかんじ、好きやなーと感じながら仕事できると、楽しい。
わたしは凝り性なのか、レジの仕事が面白くて、熟練してかなりスピードは速いし、段取りもつけられるほうである。
だんだんそのスピードを極めるのにハマってしまっていて、身体は痛めるし、なにかのきっかけで自分のペースを乱されるとイライラしてしまって、今思うと、良いことはなかった。しかもスピード重視しすぎたことが原因のミスもけっこうあった。
スピードはそれはそれでかなり面白いが、いちばんは身体を痛めないこと、そしてミスをしないこと、イライラしない(イライラの原因を手放す)こと。自分の中で優先順位を整理してみたら、不思議と楽になった。
そこに、どう思われるかとか評価されたいとかはないのに、自分の時間に対する満足感が格段に上がる。
そして、自分の心に、余裕があれば、だいたいどんなお客にも適切な対応ができてると感じる。
なによりも、ひとつひとつの接客を、爽やかに軽やかに、心から楽しめてる自分がいることがうれしい。
自分が機嫌良く気分良くいたいなという軸があれば、そのためにできることを考えて、実践するだけ。
そこに、誰にどう思われるかという他人軸はもう必要ない。
自分がやりたいことをやる、なりたい自分になる、それって、自分を甘やかすこととは違う。
自分を甘やかすことって、自分が本当にやりたいことから逃げることだと思うから。
そんなことを考えはじめたら、まわりからどう思われるかなんて考える暇は、本当になくなる!笑
今までさみしいと感じていた『ひとり』の時間は否が応でも必要になってくるし、まわりからどう思われるかどころか、誰が何をしてようが言ってようが、無駄に気にならなくなる。そして、自分にとって有益な情報だけを選びとるようになる。もしくは、何気ないことも有益な情報に変換できるようになる。
そして、同じ価値観の人と仲良くなれる。
承認欲求を手放して、他人軸から自分軸にシフトしていけば、生きることはかなり楽になるし、いきなり全てをシフトできなくても、そういう考え方があるんだって知るだけでも、大きな一歩になると思う。