マガジンのカバー画像

随想

23
随想(エッセイ)記事をこちらにまとめました。
運営しているクリエイター

記事一覧

政治と演技性についての考察

(高校生談)アメリカはオバマっていう超がつくほどリベラルな大統領に我慢してきた人たちがい…

鳥羽和久
5日前
96

薄曇りのオルセー美術館

12年ぶりにパリに来た。まだ行ったことのなかったオルセー美術館へ。 オルセー美術館はかつて…

鳥羽和久
2か月前
85

国語授業の効力

昨日は国語塾(中1・中2対象)の授業で哲学者串田孫一が1955年に書いた文章(『考えることに…

鳥羽和久
2か月前
92

苦手意識について考える

大人のほとんどが、子供の頃できなかったことを、今もできないできないと胸に抱えながら生きて…

鳥羽和久
4か月前
107

バランスについての心理的な話

自分の両親が多少バランスを欠いた人間だったとして、子供がそのことに容易く気づけるわけがな…

鳥羽和久
5か月前
65

「反省」という病について

人が反省してるときって、単に他人の反省しろ落ち込め不幸になれという自分に向けられている(…

鳥羽和久
5か月前
116

言葉に自分を乗っ取られる

あなた、言葉に自分を乗っ取られて嬉々としてるね。(2023/10/9) 世の中がポジティブな言葉で埋まっていくというのは、それだけ許容できる認識の幅が狭くなっているということだ。(2023/10/9) なぜ言葉を大切に扱うべきかといえば、言葉は現実をつくる力があるから…という肝要なことを国語の授業において学ぶ機会がないことを考えると、国語というより言葉の授業が必要だと感じる。ちなみに国語の授業ではなぜ「国」語なのかということすら教わらない。(2024/03/26) ⇒「

いわゆる仕事観

心の隅で「私はこれがあまり得意ではないな(好きではないな)」と思いながら長いこと仕事をし…

鳥羽和久
6か月前
55

1991年2月27日

学校の廊下を歩きながら急にフラっとした。倒れることはなかったが、この感じが今の僕なのだと…

鳥羽和久
7か月前
79

友達って

先日、「友達」についてのインタビューを受けて、その際に私の中での「友達」の定義を考えてみ…

鳥羽和久
7か月前
48

社会的価値に対する抵抗

社会がいまこうだからこうしようという判断は基本的にやらない方がいい。たかがしれるので。(2…

鳥羽和久
7か月前
109

他人への配慮より、「自己への配慮」

いまの世の中を覆っているのは「既に私も配慮してるんだから、あなたの方もこっちが不快になら…

鳥羽和久
9か月前
108

千葉雅也『意味がない無意味』について

千葉雅也『意味がない無意味』(河出書房新社)を読んだ。全体に緻密で難解ないわゆる「論文集…

鳥羽和久
9か月前
48

傷つきやすさについて

随分前にこのツイートをしたのだが、その数日後に教室の前で会ったあるお母さんから、「先生、うちの親、死ねばいいのに、とか書かない方がいいですよ。どの親が見ているかわかりませんから」と言われ、どの親というかあなたですよね、と思いながらその場では何も言えず、その後しばらくモヤモヤとした気持ちを抱え続けた。 中学生の子どもたちは、たやすく「うちの親、死ねばいいのにー」と言う。正確には、言うタイプの子と、冗談でも決して言わないタイプの子がいる。僕は「言わないタイプ」だったので、子ども