政治と演技性についての考察
(高校生談)アメリカはオバマっていう超がつくほどリベラルな大統領に我慢してきた人たちがいるわけじゃないですか。リベラルって根っこで性善説的っていうか、世界への肯定感みたいのがあると思うんですよね。世界は存在しているだけで素晴らしいみたいな。あは、ちょっと違うかな~。でも、そうでない右寄りの人たちって、そういうのって腐臭でしかないんですよね。ぼけ、理想主義者がほざきやがってみたいな感じですかねー。すごいいかがわしいんですよ。相手はいつも正しい感じだからストレスたまるんですよね。だから死ねとかしか言えないんですよね。ツイッターのタグでヒラリーをもじってキラリー(Kill+Hillary=Killary)とかあるらしいですよ、ああタグつける人からすると、トランプが汚いやつだからこそ支持するんでしょうねー。いかがわしいよりリアルの方がいいじゃないですかー。(2016.11.2)
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安倍の露悪さに、一種の共感が集まっていることについて真剣に考えなければ、抵抗は失敗するしかない。人生も仕事もどこかに嘘や誤魔化しが紛れていて、だからこそ、山本太郎の正義感より安倍の不誠実さにこそリアリティがある。その意味では、安倍は逆説的にかえって弱者に寄り添っている。この事実の重さ。(2018.9.3)
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人は日常的に演技をしながら生きている。学校や職場に限らず、家族の前でさえ、それどころか自分自身にさえ演技しながら生きているということをどれだけの人が意識しているのだろうか。(2022.9.28)
「そんなものすべてフィクションで、幻とおもう。素直な感情、おもったままの言動なんて。」(町屋良平『生きる演技』)
僕も、素直な感情なんてものがあることが信じられず生きてきたなと思う。(2024.6.5)
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自分の演技にダマされてできあがってしまう人とか、若者や政治家の演技を真に受けて期待しすぎるリベラルたちに、なぜその演技性の腐臭を不問にするの?そこをツッコまないとラディカルな批判にならないのに、という気持ちがある。(2024.7.17)
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鳥羽:舟津さんがおっしゃる、権力がある人を「偉そうだからダメだ」と批判して脱権力させるのが現代社会の1つの特徴だ、という指摘は興味深いですね。おそらく、「偉そう」という点がすごく重要なポイントだと思います。偉そうだからダメっていうのは、つまり演技が下手だってことなんですよ。どういうことかというと、今の社会では「偉いのがダメ」ということが半ば常識となっているのに、偉そうに振る舞うこと自体が、もうそれだけで演技ができてない、下手だから不快だということになるんです。つまり、リアルっぽさという、「ぽさ」が大事なんですよね。舟津さんも本で書かれていた旧ZenlyやBeReal.が若者たちに支持されているのは、リアルそのものではなく、あくまでリアルっぽさを提供してくれるから。生の現実が見たいわけではなく、リアルっぽい振る舞いと演技のうまさを互いに楽しんでいるんです。だから、実際にはリアルじゃないってことも何となくわかっているけど、その「ぽさ」を楽しんでいるんだと思います。
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舟津:たしかに、ノリなんですよね。ノリに付き合わないとノリが悪い。どんどん集団主義が強まって、一様になることを求められている気がします。これだけ多様性、多様性、と叫ばれていますが、それも多様性を尊重する演技をしてくれよ、という意味にすぎない。
鳥羽:そうなんですよ。「多様性というノリにのってくれ」ですよね。そういうことを言うと嫌な顔されるけど(笑)。「せっかく演技しているのに」って。それでうまくいってるっ「ぽい」じゃんと。
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鳥羽:いまは「男性性」への風当たりがほとんど無条件に強いところがあって、真面目な若い男性の中には、自らの男性性を否定するあまりに苦しくなって鬱になっている人もいます。その人たちは自分の欲望が全否定されたように感じていて、自分なんて生きる甲斐がないと本気で信じているところがあります。
舟津:それはすごくわかります。今の社会的な望ましさ、社会が設定した欲望に従うと、男性性を出さない人のほうがウケる感じがある。真面目な人はそれを文面通り受け取ってしまって、「自分から男性性を消せない」とか悩んでしまうんだけど、かたや男性性なんて消えないに決まっていることをわかって、しれっと演じられる人もいる。
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嘘と欺瞞に満ちていながら普通の人としてふるまうあの演技力が買われている(安倍・小池・石丸・斎藤など)わけで、逆に「私は誠実で真実を語っています」みたいな真剣さは大根役者に見えてしまうし、あらゆる演技している人たちをイラつかせてしまう(野党・リベラル左派)。という事実に対応してふるまえる策士が現れたらいいのだけど。(2024.7.7)
これだけ大人が醜悪なものを見せてるのに、若者は何もわかってなくてダマされやすいっていう中高年の認知すごいな。(2024.7.8)
(都知事選石丸2位の衝撃について)中高年が「若い世代が石丸に騙された」って言うの若者をバカにしすぎで、そんな認識だと彼らはさらに騙されてやるよと思うだろうね。若者から見たら中高年は騙され続けてしかもそれに居直ってるから。学生たち、そんな中高年を見てザマァって言ってたわ。ザマァを見て見ぬふりをするからこうなる。(2024.7.8)
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>「〜ぽい」演技ができる人物が人気が集まり、素を出す誠実な人物は逆にフェイクにみなされる、などなど。
現在の政治の読解に欠かせない話。10日前の綿野恵太さんのチャンネルで話しました。(2024.11.18)
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若い世代は演技的であることがデフォルトなので、ゴミみたいなヘタレ人間が演技性を発揮するのを見ると、そこにある種の現実性を見て共感的に熱狂しやすいわけで、逆に素で誠実ですみたいな人に対してはお前もちゃんと演技しろよ、理想だけのノリ悪い大根が、みたいな感じでイラつくわけです。(2024.11.18)
(言葉が悪いのでChatGPTに言い直してもらいました)
現代の若い世代にとって、ある程度の「演技性」を持つことがデフォルトの振る舞いとされています。そのため、自信がなかったり頼りないと見える人が、自身の「演技性」を駆使している様子を目にすると、そこに現実味や切実さを感じ取り、共感しやすくなる傾向があります。一方で、誠実さや素直さを前面に出しつつ、演技的な要素を欠いた人に対しては、「理想論ばかりで周囲との調和を欠いている」と感じられ、苛立ちを覚える場合があるようです。(2024.11.18)