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「お母さんがなんと言おうと、オレは放課後ゲームを買いにいく!」。冒頭からいきなり親子の冒…
『さびしさについて』植本一子・滝口悠生(ちくま文庫)は、もともと自費出版として出された『…
この小説『生きる演技』は、長編小説ならではの巻き込む力が暴力的なまでに強く、読んだ後は心…
『庭のかたちが生まれるとき』山内朋樹著(フィルムアート社)から、この本を読み解くキーワー…
昨日、千葉雅也『センスの哲学』を台湾‐福岡の機上で読み終わったので、ここにメモを残す。 …
タイトルに、デビュー作『ちょっと踊ったりすぐにかけだす』について、と書いてこの文章を始め…
*以下は「週刊朝日」のコーナー「最後の読書」に寄稿した文章。人生最後 に本なんて手にするだろうか、と考えながら書き始めた文章で、ディケンズの『クリスマスキャロル』を扱いました。 ・・・ 人生が終わろうとするときに本なんて手にしないだろう。私にとって本は自分を慰めるためのものではなく、自分を変化させながらなんとかこの世でやりくりするためにあるものだから、死ぬ前に読む動機なんて見当たらないだろう。 しかし、日常の中で過去の読書を反芻することを私は繰り返している。日々十代の子