見出し画像

できるようになったこと

ストレス性の過呼吸を発症してから、今まで当たり前にできていたことが突然できなくなりました。

それはまたなるかもしれないという予期不安が原因でした。

発作になった状況を思い出して不安になり、動悸がして身体の震えが治まらず、苦しくなるのを繰り返す日々。

発作になってしまうと、身体の負担が想像以上に心を暗くしたのです。
筋肉が硬直した状態が当時は長くて3時間続きました。その後は全身の倦怠感にソファやベッドに横になることしかできませんでした。

当時は眠くなって発作が起きなければそのほうが良くて、食べることは二の次、何事もなく眠れたらそれで良いという日々でした。

冬の寒さか何が原因か分からないほど寒くてただただ身体を温めていたのを思い出します。

普通に息ができるだけで幸せだったそんな時期でした。

そんな発症から約半年が経った今、
あの時できなかったことができるようになっていたので、ここに記録しておこうと思います。

発作の予期不安でできなくなったこと
・車の運転
・洗顔
・洗髪
・運動
・コーヒーを飲む
・部屋のドアを閉めること
・一人でいること
・病院を調べること
・水が手元に無いこと
・イヤホンをすること
・ご飯をしっかり食べること

私の場合は、長距離や農道の運転、目を閉じたり耳を塞ぐこと、心拍の上昇、満腹の苦しさ等、助けを求められない状況、発作の息苦しさに近い状況、すぐに薬を飲めない状況に強い不安を感じていました。

それが、今も部屋のドアは開けっ放しで、水も常に持ち歩きますが、それ以外はできるようになりました。全て少しずつ、一歩ずつの前進でした。

この他に、これまで何も感じなかったり、
むしろ好んで食べていたものに、強い不安や嫌悪を感じ遠ざけたことがありました。

過敏になって避けたこと
・辛い食べ物
・カフェイン
・サスペンス系の映像、音
・ホラー系の映像、音

サスペンスドラマは、ストーリー上、恐怖や不安を煽るような効果音が大きく作られているので、見ていなくても音が聞こえるとストレスだったのですが、それも今では気にならなくなりました。

更に、安心のためにスマホにメモを取っていましたが、それも体調の安定と共に、過剰な程から適度になりました。
 過敏になって記録していたこと
・頓服薬の飲んだ時間
・日々の体調の変化
・便通
・体重
・発症から病状の経緯
・通院歴( 病院と診断内容 )
・心療内科への相談内容
・他の科への相談内容

当時はとにかく頓服を1日2錠は必ず飲んでいたため、4時間空けるために記録し、他の病気ではという不安から体調を細かく記録し、様々な病院にかかるため説明用にと、病状と経緯を何月何日何時〜と記録していました。

今思えば、水分の摂りすぎによる下痢や便秘や生理前の腹痛でも、何か内臓に異常があるのではと過度に不安になっていた程でした。

こうして振り返ると、生活習慣が大きく変わったことで良い変化もありました。

以前はカフェイン中毒で我慢して1日3杯にしていたほどコーヒー好きでしたし、辛い物も大好きでしたけれど、それを摂らなくなったことで寝付きも良くなりコーヒーに頼らずに朝を始められるのも、優しい味が好きになったのも、なんとなく健康になった気がします。

更に、体調をスマホにメモする習慣が身に付いたのも、とても大きい変化でした。
自分の考えをまとめて要点を他人に説明することが苦手だったのですが、それも事前にメモして整理する癖が付いたことで前より得意になりました。

面接のように何箇所も病院へ行き、既往歴や自分にしかわからない感覚を伝わるように考えて話したことが良い経験になりました。

何より、何十年も無頓着だった自分の心と身体を見直す機会を貰ったように感じています。色々なことを考えて感じて、内面から大きく変わった半年間でした。

自分に優しく、他人に甘えることを覚えて、親の前で泣けるようになり、周囲の人に心から感謝を伝えられるようになり、言葉にする大切さを知り、なんだかやっと子供になれたような大人になれたような変な感覚でした。

私もまだ完全ではないけれど、できなかったことができるようになりました。

"今が不安" な方に "大丈夫の安心感" が届いたらいいな。と思います。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?