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本日の一冊「行動経済学が最強の学問である」
ニーズマッチto B支部では、毎月の月例会にて、B2Bビジネスや経営者の在り方(to Be)に関するトピックをテーマに経営やビジネスに役立つ書籍を一冊紹介しています。
今回紹介する一冊は、「行動経済学が最強の学問である」相良奈美香 (著)です。
ビジネスパーソンにとって、 行動経済学ほど「イケてる学問」はない。
現に世界のビジネス界では、 その影響力はますます強まっている。
いま世界の名だたるトップ企業の間で、 「行動経済学を学んだ人材」の争奪戦が、 頻繁に繰り広げられている。 1人の人材獲得に何千万円もの資金が動き、 企業には「行動経済学チーム」までできている。
ビジネス界の要請を受けた世界のトップ大学が、 次々と「行動経済学部」を新設し始めている。 MBAのように、多くのビジネスパーソンが 行動経済学を学びに集まっている。
もはや行動経済学は、 「ビジネスパーソンが最も身につけるべき教養」 となっているのだ。
しかし、行動経済学は新しい学問であるが故に、 これまで体系化されてこなかった。 理論を一つ一つ丸暗記するしかなく、 なかなか「本質」がつかめなかった。
そこで本書では、基礎知識をおさえた上で、 「ナッジ理論」「システム1vsシステム2」 「プロスペクト理論」から、 「身体的認知」「アフェクト」「不確実性理論」 「パワー・オブ・ビコーズ」まで、 「主要理論」を初めて体系化するという、 これまでにない手法で、行動経済学を解説する。
【目次】
■プロローグ いま世界のビジネスエリートがこぞって学ぶのが「行動経済学」
■ 序 章 本書といわゆる「行動経済学入門」の違い
■ 第1章 認知のクセ――脳の「認知のクセ」が人の意思決定に影響する
■ 第2章 状況――置かれた「状況」が人の意思決定に影響する
■ 第3章 感情――その時の「感情」が人の意思決定に影響する
■エピローグ あなたの「日常を取り巻く」行動経済学
著者について
相良 奈美香(さがら・なみか) |「行動経済学」博士。行動経済学コンサルタント。日本人として数少ない「行動経済学」博士課程取得者であり、行動経済学コンサルティング会社代表。オレゴン大学卒業、同大大学院心理学「行動経済学専門」修士課程および、同大ビジネススクール「行動経済学専門」博士課程修了。デューク大学ビジネススクールポスドクを経て、行動経済学コンサルティング会社であるサガラ・コンサルティング設立、代表に就任。その後、世界3位のマーケティングリサーチ会社・イプソスにヘッドハントされ、同社・行動経済学センター(現・行動科学センター)創設者 兼 代表に就任。現在は、ビヘイビアル・サイエンス・グループ(行動科学グループ、別名シントニック・コンサルティング)代表として、行動経済学を含めた、行動科学のコンサルティングを世界に展開している。まだ行動経済学が一般に広まる前から、「行動経済学をいかにビジネスに取り入れるか」、コンサルティングを行ってきた。アメリカ・ヨーロッパで金融、保険、ヘルスケア、製薬、テクノロジー、マーケティングなど幅広い業界の企業に行動経済学を取り入れ、行動経済学の最前線で活躍。自身の研究はProceedings of the National Academy of Sciencesなどの権威ある査読付き学術誌のほか、ガーディアン紙、CBSマネーウォッチ、サイエンス・デイリーなどの多数のメディアで発表される。また、国際的な基調講演を頻繁に行い、その他にもイェール大学やスタンフォード大学、アメリカ大手のUberなどにも招かれ講演を行うなど、行動経済学を広める活動に従事している。
他、ペンシルベニア大学修士課程アドバイザーを務める。
出版社 : SBクリエイティブ
発売日 : 2023/6/2