【要約】『習慣超大全』①~自分や他人を変えるたった1つの効果的な方法~
「人間は、習慣の奴隷」とよく言われます。
逆に言えば、習慣を支配すれば、人間は買われるのです。
その習慣のコントロール方法について、まとめられた本が、本日ご紹介する『習慣超大全』。
スタンフォード大学で人間の行動デザインについて20年研究した結果をまとめてくれている良書です。
この本で学んだ、自分や他人を変えるたった1つの効果的な方法について紹介します。
自分や相手の行動(習慣)を変えるには、行動を分解し、実行ハードルを下げたお願いをする
本書では、父親マイクと息子クリスの事例が出てきます。
高級コーヒーメーカーが家にあり、皆が使うが、息子のクリスが、コーヒーを淹れた後に、フィルターを洗ってくれずに困っている
そんな状況を解決するために、本書で書かれているメソッドを父親マイクが取り入れて、どう解決したか?
そんな事例です。
最初のポイントは行動を分解し、実行ハードルを下げたお願いをしたことです。
マイクがクリスにやってほしい行動は、三つのステップからなる動作だった。フィルターを取り出し、水洗いし、元に戻す。 クリスは最初のステップだけを伝えることにした。「クリス、今度からコーヒーメーカーを使ったらフィルターを外して、置いてくれないか。」
このハードルを下げたお願いによって、クリスが行動してくれるようになったのです。
なぜ、クリスは行動してくれなかったのでしょうか?
いくら怒られても、クリスは何から始めていいから分からず、恥ずかしさと怒りと無力さを感じていたのだ。
そう、クリスは何をすればいいか、わからなかったのです。
そんな状況を打破したのは「行動の分解」でした。
そして、行動したことによって、「相手に達成感を実感させる」ことができたのです。
私も、妻や子供の電気つけっぱなし問題に悩まされていますが、本書のメソッドを使い、解決したいと考えています。
1.行動を分解する・・・ふりかえる、電気がついているかどうか見る、気づく、明かりを消す
2.日課となっているトリガーを探す・・・ドアノブを開く
3.トリガーのあとに、小さな行動をとる・・・振り返る
4.祝福する・・・小さな行動をとれたら、ガッツポーズをとる、あるいは他者(私)が称賛する
あらゆることに応用できそうな本書のメソッド。
少しずつ試してみたいと思います。