【DAY.47】新潟発着!2ヶ月で、公務員がバイクで全国周る旅日記
この記事、連載は...
民間から中途で新潟県庁に入った公務員が、4年で退職するその前に、有休消化で全国をバイクで回る、という、ノープランな企画です。予約なし、フィーリングファースト。
6:30、北海道 天塩町の「鏡池公園キャンプ場」のライダーハウスにて起床。
コーヒーはないが、池を眺めながらnoteを書く。
しかし、Wi-Fiがないのでなかなか進まない。
とりあえず諦めて出発しようとすると、見覚えのあるバイクが。
岩手で会った、CB400に乗っていたライダーさんだ。
ライダーハウスではなくコテージに泊まっていたようだ。
こういう偶然の再会も旅の醍醐味。
8:00出発。
快晴とはいかないまでも、雨は降らなそうだ、
途中、道の駅に足湯があったので、コーヒーとともに浸かってみたが、写真を撮るにはコーヒーを飲み過ぎたたな。
で、しばらく走ると苫前町という小さな町に入った。
ここは、かの有名な三毛別羆事件があった町だ。
かなりグロい内容なので、テキストリンクは本当に興味のある方だけ見てもらえれば。
現場までは25km内陸に入り、かつ行き止まりなので同じ道を戻るとのことで、ちょっと迷ったが、ここに来ることももうないかもしれないと思い、現場へ向かう。
と...く、クマだー!
本当に、怪物のごとき大きさ。
特に顔が大きい。
爪も巨大で、こんな怪物が目の前にいて息をしていたら、死を覚悟するしかない。
この看板もグロいので、興味のある人だけ。
途中、道の駅に立ち寄ると、隣に重要文化財の鰊番屋があった。
いわゆる「ニシン御殿」というやつで、ニシンが獲れていた1950年までは、春の季節になると「ヤン衆」と呼ばれるニシン漁の人工として、道内外から大勢の人が出稼ぎに来ていたそうだ。
その金で"ニシン御殿"を立て、さらに規模を拡大、最盛期は200人ほどがここに住んでいたそうだ。
しかし、今ではニシンもめっきり獲れなくなったと聞いたことがある。
天然資源は、取り尽くせば必ず枯渇する。
水産資源はしばらく間を置けば復活したりもするらしいが、それができないくらい獲り尽くしたのだろう。
日本海を見ながらオロロンラインを南下する。
天気もあるかもしれないが、私は昨日走った稚内天塩道路の方が好みだな。
11:30、留萌総合振興局に到着。
北海道の振興局は、新潟県の振興局よりも守備範囲も広いせいか、庁舎が立派だ。
中もこんな感じでかっこいい。
選んだのはC定食、ささみのカツレツ ポルトガル風。
これがボリュームもあってなかなか美味い。
500円ならかなりお得だ。
そして、毎週木曜日にはTFTメニューといって、一食につき20円が開発途上国に寄付されるという取り組みをやっているそうだ。
役所に食堂がいるのかどうかという議論もあるかもしれないが、既にあるものなら、こういったソーシャルな取り組みを付与するだけでも、その価値はあると思う。
さて、ここから内陸に入り、旭川へ。
雲があって微妙な天気なので、休憩なしで飛ばし、14:30、旭川着。
これは...旭川市役所、まだ食堂が営業中だ。
というわけで、まさかの役所メシハシゴ。
旭川ラーメンは基本醤油と聞いたことがあるので、醤油ラーメンを。
これが実に美味かった。
前の役所メシでだいぶ腹も満たされていたのだが、スープまで完飲してしまった。
だいぶ腹もいっぱいになったので、バイクを駐めて腹ごなしに旭川の街を散策することに。
実は、旭川には7年前に仕事で来たことがあった。
その時は、駅前の新しくて大きな行政施設が目立っており、なんだか風情がないなぁ、と感じた記憶があったが...。
歩いていると、聴き覚えのある音が聴こえてきた。
ハンドパンだ。
このハンドパンという楽器、2年前に仕事でお会いした音楽プロデューサーからこの楽器を紹介してもらったのがきっかけだった。
動画をアップしたので、ぜひ一度音を聴いてもらいたい。
打楽器なのにメロディを奏でるこの楽器にポテンシャルを感じ、アーティストを新潟に連れてくるために、色々な方に紹介したり、自分でイベントを企画したりと策を講じた。
結果として、そのアーティストは、ものづくりのまち三条市に地域おこし協力隊として移住し、現在もハンドパン製造プロジェクトが進行中だ。
ちなみにこの彼は、路上ライブのみでハンドパンの購入費240,000円を稼いでいるらしく、現在20万円弱まできているそうだ。
これは、アーティストとハンドパンの力もありながらも、旭川の街の人たちがそういったカルチャーに理解があることを示しているのではないかと感じた。
というわけで、一応コインではなく札を入れたら、なんと前述の新潟に移住したアーティストと3日前にイベントで会ったとのこと。
こんなご縁があるとは、改めて旅は不思議なものだ。
まだ16:30くらいと時間が早かったせいか、あまり人は多くなかったが、個人的にはこの店が営業中なのか気になった。
17:00、ゲストハウス、「アサヒカワライド」にチェックイン。
ここは、札幌で「UNTAPPED HOSTEL」というゲストハウスを経営している大学の知人からの紹介。
開放的なリビングスペース。
で、ここのオーナーと話していたら、なんと元道庁の職員だったそうで、2年前に退職してゲストハウスを始めたそうだ。
さらに色々話す中で、リノベーション関連で活躍されている私の知人が、たまたまこの日旭川にいるということが分かり、さっきまでその方の講演を聴いていたとのこと。
針に糸を通すかのような奇跡的なご縁...。
というわけで、急遽いっしょにメシを食いに行くことに。
おすすめされた「馬場ホルモン」、店構えからして美味そうな雰囲気が漂ってくる。
ここは細かな注文をしなくても、肉が皿でドンと出てくるスタイル。
塩で味付けされているようで、様々な部位がミックスされている。
何の部位かはよく分からないが、とりあえずプリプリ...。
レバーも角が立っていて、新鮮なのが目に見えて分かる。
ホルモンは、よく焼きで。
まあ、控えめに言って、今まで食べた中でも最高の味だった。
とにかく新鮮、プリプリ。
雰囲気も最高だ。
入った瞬間に上着とバッグをビニール袋に入れさせられたが、理由はすぐに判明。
煙がすごい。
その煙に燻された大きなスモークサーモンが店内に鎮座していた。
オーナーは下戸らしく烏龍茶を、私は瓶ビールを3本、ホルモンを2皿頼んで、会計は3,000円。
どうなっているんだ...。
時間も早いので当然ハシゴ。
下戸なオーナーおすすめは、塩ラーメン。
冬、雪で白一色になった旭川を彷彿とさせる、この透明なスープ...。
ピントがチャーシューに合っているが、もちろんチャーシューも美味かった。
完飲。
オーナーはここで宿へ、私はもう一軒、気になった向かいの店へ。
これ、全部宿から徒歩1分。
最高のロケーション。
肉、ラーメンと来たら、魚でしょう。
というわけで、内陸の旭川だけど、寿司を。
これで500円。
どうかしている。
内陸にしては、とかではなく、普通にかなり美味かった。
常連さんとのトークも楽しい。
大将もおもしろい方だった。
で、宿に戻ると、看板娘が出迎えてくれた。
猫アレルギーの人、本当にかわいそう。
こんなに可愛いのに、触れないなんて...。
というわけで、さすがに翌日腹がもたれるだろうな、と覚悟しながら就寝...。
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