スパイにも刑事も探偵にも向いてない私。
前回から2週間も空いてしまった。
母校の先生の一人と接触が出来そうになり
適当なホテルのアフタヌーンティーを選び予約した。
きてくれる同級生はいないか
ギリギリまで探したが、ダメだった。
平日の昼間は、働いてるお母さんも、働いていないお母さんも
夏休みで大変なのである。
仕方がないので予約時に、叔父か父か弁護士を
横の席に配置するよう店に指示をだし
直前まで私は緊張と恐怖で震えていたが
会ってくださった先生は
とても記憶力の良い優しい先生だったので
すぐに私も気は楽になった。
いろんな先生の近況などを聞き、楽しく会話をし
最後に画鋲事件について伺った。
先生は当時、他のクラスの担任で、教室の階も違ったため
本当に知らなかったそうだ。
では、学年会議とはなんだったのだ。
という疑問が残る。
なので、画鋲事件がどのようなものだったかを詳細に説明したら
それも知らなかった。
要は、学校側は私が手紙を出した際に
ヒアリングはしたが
「写真にいたずらをされた程度」にしか伝えなかったことがよくわかった。
「先生、私、あの事件で子供が産めないんです。」
そういった時の先生の顔は、痛ましそうに歪んだ。
毎日、学校へ行ったら殺されるのではないかという恐怖を抱いてたこと
それを全て話した。
酷なことを話しただろうか。
「あの子は綺麗な子だったから、
少しイタズラされるとかはあったかもしれませんね」と
先生と、もう一人の女の先生は答えたらしい。
わかっている。
この先生たちに何も責任はない。
悪気もない。
覚えていてくれて、
答えてくださったことに感謝しなければならないほどだ。
でも、先生、
綺麗に生まれた子は、人から嫌なことされても仕方ないのでしょうか。
どの本を読んでもそうだ。
世界は、どの時代もそうだ。
でも、それを差別と言うんじゃないの?
先生、教えてくれよ。
心がグチャグチャで、たまらないんだよ。
※この話はフィクションかもしれません。