愚痴の川辺(仮名)

東京で生まれ育った世間知らずのアラフォー。 猫4匹と暮らす。某作家の事務所で働いている…

愚痴の川辺(仮名)

東京で生まれ育った世間知らずのアラフォー。 猫4匹と暮らす。某作家の事務所で働いている元モデル。 人生の禍々しい陰鬱な思い出を語る(愚痴る)掃き溜めの場としているので 楽しい話は、ほぼない。

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今更、自己紹介

1986年冬生まれ。 東京都世田谷区出身、都下育ち、東京在住。 商社マンで人生の半分を海外で仕事をし 定年後に私立中高の理事、校長を務めた父と、 美しくはあるが鬼のように厳しい母のもとに 第二子として生まれ育ち 厳しい割には女の子だからか、まぁあぁ甘やかされても育ち、 馬鹿正直な気質で 私立幼稚園は全滅、引っ越しの都合で小学校は公立、 中学受験で、第一志望の女子校に入るも 学校と先生と折り合いがつかず 高校へ進学した矢先に「モデルになるから学校辞めます」と退学。 (本当は宝

    • 話し合い

      やっと、この日が来た。 23年間ずっとこの日が来ることを願っていた。 当初、心療内科の先生や叔父、顧問弁護士の先生は 「謝らないと思う。謝ったら非を認めることになるから。」 「時効が過ぎてるから、どの方法でいけるか」 私は何を言われるのだろう。 心を殺されるのではないか、 23年経ってやっときた日に心を殺されるのではないか。 親しい人それぞれに遺書を用意したくらいに不安で怖かった。 手も震えた。 過呼吸になるのではないかと。 一度だけではなく二度、「話はしない」 「卒

      • 10年目の衝撃

        私は数日後、地獄の話し合いが始まる。 8月は推しのディナーショーと、学校外部への書類の制作と 仕事で、とにかく忙しく 恋人ともなかなか会えなかったような‥。 しかし、今年は9月位いっぱいも暑いということで ナイトプールは終わらない! 久しぶりにホテルのプールで、シャンパンを飲みながら ぷかぷか遊び 水球で投げ合ったり(翌日に肩周りが死ぬ) 楽しい時間を過ごせた。 そこで、ほろ酔い気分の私に、彼がポロっと言った。 「そういえば、久しぶりにあなたのインスタ見たんだけど‥」 こ

        • ヴィジュアル系光源氏

          1987年の映画『紫式部 源氏物語』を鑑賞。 この映画、何がすごいって、林静一さんのキャラクターデザイン‥。 長髪に赤いピアスの光源氏。 そして音楽は細野晴臣さん‥。えっも〜い! 藤壺役は大原麗子さん!豪華〜! エモい!と思いながらも 私は、源氏物語があまり好きではない。 何度もいろんな本や漫画で読んできたが、どうにも好きになれない。 私が現代で生きて、現代の価値観を持っているからだろう。 どうしても拭えない、 義母に恋して契って、色んな女に手を出すも 義母とそっくりな少

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          9月になってしまった。

          あと10日で、母校との話し合いが始まる。 8月は一切考えるな、 予定のある楽しいイベントののことだけ考えなさいと 周りに言われた。 そうした。お陰で楽しく悔いのない夏を過ごせた。 しかし、あと10日。 23年。 23年、やっと問いただせる日が来たのに 私は怖くてたまらない。 またあの学校に、心を殺されるのではないか。 もう新たに何かを言われて心が砕けたら 飛び降りてしまうのではないか。 でも23年間の、幼い私、思春期の私、だれにも分かってもらえなかった私を 唯一救えるの

          9月になってしまった。

          落としどころ

          母校と話ができそうであることを 心療内科の先生に話したら 「あなたの中で落としどころを考えないと」と言われた。 まだ、どういう話ができるかわからない上に 母校がどう返してくるのかもわからない。 わからないうちに 結末、自分の中での判断はできない。 と、私は答えた。 ただ、この数ヶ月色々と考えていたことはあった。 もし謝罪をされたら。 私は、私に謝罪をされたとしても許すことはない。 決して許さない。 だが、学費を払った父には謝ってほしい。 私と一緒に謂れのない罵詈雑言

          やっと話が聞いてもらえそう

          前回、母校の担任ではない別の先生と会うことができ いろんな話を聞かせてもらった。 その後10日ほどは 生理前だったからかもしれないが 私の情緒は乱れに乱れ、ずっと泣いていた。 それは、当時 何かと「学年会議にお前の名前が出た」 「学年会議でお前を庇う先生はいない」と言われてきたので 私は、先生からも嫌われているのかと もう誰にも話を聞いてもらうことはできないのかと絶望していたからだ。 だが、いざ聞いてみれば 他の先生は当時のことなんて知らないという。 覚えてないではない、

          やっと話が聞いてもらえそう

          映画『葛城事件』ネタバレあり

          Twitterで#️⃣絶対に勧められないオススメ映画 で出てきたので鑑賞。 【あらすじ】 無差別殺傷事件を引き起こした犯人の父親を主人公に、腐心して築き上げた理想の家庭が、ふとしたことから歯車が狂いはじめ、壮絶な崩壊の道を辿っていくさまを鮮烈に描き出した衝撃の家族ドラマ。 多分、意外と〝こういう〟家族は多いのではないか。 ⚫︎昔気質の頑固で横柄で怒鳴る割には言ってることが浅い プライドの高い父親(三浦友和)。 ⚫︎その父親についてきて、あまり深く考えない母親(南果歩)。

          映画『葛城事件』ネタバレあり

          スパイにも刑事も探偵にも向いてない私。

          前回から2週間も空いてしまった。 母校の先生の一人と接触が出来そうになり 適当なホテルのアフタヌーンティーを選び予約した。 きてくれる同級生はいないか ギリギリまで探したが、ダメだった。 平日の昼間は、働いてるお母さんも、働いていないお母さんも 夏休みで大変なのである。 仕方がないので予約時に、叔父か父か弁護士を 横の席に配置するよう店に指示をだし 直前まで私は緊張と恐怖で震えていたが 会ってくださった先生は とても記憶力の良い優しい先生だったので すぐに私も気は楽になっ

          スパイにも刑事も探偵にも向いてない私。

          まさかネズミ講と疑われる日が来るとは。

          この案件は、 何度も問い合わせたが 副校長から「答えられない、あなたとは会いません」と一刀両断され 私、卒業生なのに先生と会うこともできないってどういうこと? と、またもや組織として大丈夫ですか?と思いたいところだが 顧問弁護士の先生、父、叔父が 色々と策を練っている。 ただ、まだ自分でできることはないかと 当時在籍していた先生を片っ端から調べた。 昔、個人情報がまだゆるく、 全校生徒先生の住所録があったのだが 当然、我が家は捨てている。 苦肉の策として何人かにこの名簿を

          まさかネズミ講と疑われる日が来るとは。

          殺されるのではないかという恐怖

          この猟奇的な件は何事もなかったかのように 学校は日常に戻った。 しかし私の心は違った。 毎日学校へ行くことが怖かった。 教室のドアを開けたら皆が無言になったらどうしよう。 廊下に出たら誰かに刺されたらどうしよう。 なので、廊下には極力出ないようにした。 怖かった。 怖かった。 とても怖い。 だけど、犯人はいつまで経っても噂にならなかった。 私がスカート丈を怒られた翌日に 「川辺さん学校辞めるらしいよ」と毎日言われるのに 誰かの財布が盗難にあったら 「あの子が犯人らしいよ」

          殺されるのではないかという恐怖

          2001年6月 私の人生から平和は消えた。

          2001年6月 中学3年生 14歳。修学旅行が終わり、保護者会に向けて クラスごとにAOサイズの紙に修学旅行の思い出を制作していた。 我がクラスは、私と、私の仲の良い4、5人で作った。 AOサイズいっぱいに クラスメイト48人の写真を沢山沢山貼った。 最終下校時刻も過ぎ、校舎に誰もいなくなり 担任のH先生がキレ気味になったので 急いで終わらせて 私たちはH先生に展示物を貼ってもらうということで 教室から一番近い非常門からそれぞれ帰宅した。 これが私の、最後の平和な日だった

          2001年6月 私の人生から平和は消えた。

          と‥もだち‥?

          私はずっと友達が欲しかった。 一番欲しいのは 最も愛した母がいない今、友達。 いや、母が生きていた頃からずっと友達が欲しかった。 しかし幼稚園、小学校、中学校、高校、大学と通い 結果的にすべて違う学校へ通ったのに関わらず 私には学生時代の友達がほぼいない。 学校だけがすべてではないのは 大人になった今、分かるには分かるが やはり出来ることなら 学生時代の友達とは長く付き合うのが理想である。 私は半ば人間不信のようなものなので 仕事以外ではどこの場に行っても 決して人と

          七夕の変化。

          2024.07.07 「頑張りたい。何事も。」 2021.07.07 「夢でもお化けでも良いから、お母さんに会いたい。 会わせて欲しい。」3年前の七夕は、まだ母の49日も経っておらず 介護し看取って火葬して 東京へ戻り1ヶ月位だったろうか。 もうこの辺りから壊れていたような覚えがある。 この思いを切に願った。 ずっと願っていた。 幽霊でも良い、妖怪でも良い、 どんな姿でも母に会いたい、夢でも良い、 毎日毎日考えていた。 それから3年、私はようやく 「母に会いたい」とは書

          犬神佐清という男。

          私は、強く美しい女が好きだと書いたが 『犬神家の一族』でいつも思うのが佐清の存在。 私は1976年 市川崑監督の『犬神家の一族』が好きなので ここでは、あおい輝彦ver.で考えていく。 母親の犬神松子。 私は、この松子夫人は憎めない。 愛情深い母親で‥そう、愛が深いが故に過ちをいくつも犯してきた。 すべては息子のため。 そして、この息子の佐清がまた優しい奴で‥ だから静馬の言いなりになるんだよ!と言いたいが静馬も気の毒ではある。 「偶然です!恐ろしい偶然が重なっただけな

          犬神佐清という男。

          私はなんだったのか

          23年の覚悟のために 当時の自分を俯瞰して思い返しても、どうしても主観になってしまう。 しかし、母は亡くなってしまい 父は当時海外勤務だった為 当時を知っていて聞ける相手は、同級生しかいなかった。 慎重に、ことの経緯を説明し 「当時の同級生、クラスメイトとして聞きたいのだけど 私の存在は そんなに見せしめの対象になるほどに 異端だった? 客観的にみて 私は、そんなに皆と違った? 」  と聞いた。 当たり前だが、答えはそれぞれ違う。 「目立つ子は他にもいたから、見せしめっ

          私はなんだったのか