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直感力を高める 数学脳のつくりかた

今回は、オークランド大学とマクマスター大学のアメリカの工学教授であるバーバラー・オークリーさんの「直感力を高める 数学脳のつくりかた」です。
本書は効率良く物事を学習する方法を紹介した一冊です。
下記で紹介するポモドーロタイマーを使った学習は疲れずに集中できるため、とてもおすすめの方法です。

1. 「集中モード」と「拡散モード」

脳は「集中モード」と「拡散モード」を持っている。
・「集中モード」:合理的・逐次的・分析的方法を使って問題を解くときに関係する。額の真後ろに位置する脳の前頭前野皮質の集中力が作用。
・「拡散モード」:気を緩め、心をさまよわせるときに関係する。様々な脳領域がつながるため、洞察力が増す。
両方のモードを上手に切り替えることで、脳の違う部分を活性化させ、効率的に物事を学習し、記憶に定着させることができる。

要するに、勉強や仕事をぶっ続けで行うよりは、運動やカフェブレイクを適度に取り入れて「拡散モード」を作ることで、より理解を深めたり新しいアイデアが閃くということですね。
特に、難しい問題の場合は集中ばかりしても解けないことが多いので、拡散モードを挟むと不思議と解けることがあります。
実際に数学の難問を解く教授なんかも、ランニング中やお風呂に入っている時にふと解法を思いつくことが多いそうです。

2. ポモドーロ法

上記を上手く行う方法の一つに「ポモドーロ法」があります。
ポモドーロ法は簡単で、25分間だけ集中 →5分休憩 → また25分間集中 →5分休憩というサイクルをくり返すテクニックです。
25分は短いですが、適宜休憩をはさむことで集中が持続します。
Youtubeで「ポモドーロ タイマー」と調べると、学習/仕事用のサウンドがあるのでおすすめです。

もちろんポモドーロ法でなくても、仕事を集中して行った後に散歩をしたり、同僚と雑談したりしてもいいと思います。

余談ですが、「ポモドーロ」とはイタリア語で「トマト」という意味で、トマト型のキッチンタイマーから来ているそうです。

3. 感想

リラックス状態やボーっとしている時にアイデアが浮かびやすいことは有名ですよね。そういった、「拡散モード」の時は脳の違う部分を活性化させているので、集中している部分と異なる領域の知識や発想と連結させて新しいアイデアや閃きを得やすいそうです。
本書を読んで実際にポモドーロ法を使っていますが、結構集中できていいと思います。
皆さんもよければ、試してみてはいかがでしょうか。

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。


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