Morrison Izumi/もりそんいづみ

無気力に何かしらしようとしてはすぐ倒れる人

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24/11/24 「失点」という言葉に置き換えられてしまうその感性

朝、起きられず。 「疲れてるんでしょ。ゆっくり寝ときな」と、Aに労われる。 Aは7時に家を出て、なんとか湖という場所まで友だちとサイクリングへ行った。テーブルの上に持ち物を記したメモがあり、その端に「37km」と書かれている。 目覚ましを無視して10時起床。セックスしている夢を見ていた。男の人はよく見るらしいが、わたしは全く見ない夢なので、なんとなく不思議な気分で目覚めた。 ぱぱっと家事を済ませて、ソイティーを淹れる。飲みながら、香川の古書店で見た、富澤大輔『平行写真』と

    • 24/11/23 主体性を保つ

      年に一度、家族写真を撮影してもらう日。 朝、元気になってきた家人がてきぱきと洗濯をしてくれたが、残念ながらまだ本調子ではないので、今年はAと二人で行くことにした。 等々力のスタジオで寺澤太郎さんに撮っていただくのも、もう7年目になる。何度撮ってもらっても緊張すると思っていたが、去年から変な気負いがサッパリ無くなった。 家人がいないからわたしもAもいつもより主体的で、速度制限のかかったスマホで、GoogleMapのスクショとAの記憶を頼りに進む道中は楽しかった。 撮影には、家

      • 24/11/22 悪意のない人がそばにいる

        朝、高尾山に行くAを駅まで送りながら、写真を撮る。マニュアルでのスナップ撮影は難しい。 帰宅して座ると、おしりに根が生えて動けなくなった。洗濯しなきゃいけないのに、体が動こうとしない。家人に「ちょっとわたしを叱咤してくれない?」と言うと「ヨッ、いづみ!ヨー、ポンポン」と言う。どちらかと言うと「早く動け、このメス豚!」みたいなのを期待していたのだが。この人の心には悪意がない。 家人の皮膚はまだ赤く炎症を起こしているが、腫れと熱は引いて気力がだいぶ回復してきたようだった。「ちょ

        • 24/11/21 成せば成る

          朝、Aの写真を1枚撮る。Aがだんだん撮られるのを嫌がらなくなってきた。 午前中はシャワーを浴びて洗濯、掃除、夜ごはんの作り置き。 明日、高尾山に行くというAのためにサンドイッチを作ろうとパン屋へ行き、バゲットを買う。 家に戻ってバゲットをスライスすると、生地の気泡で大きな穴が空いていた。切っても切っても穴が空いている。これではサンド出来ないぞ・・・。スライスしたせいでバゲットの長さが半分になってしまった。これ以上失敗できない。 1分考えて、スライスせずに残りのバゲット全体に

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        • 日記『もしもしさよならまたおととい』
          97本
        • エッセイ4コマ『#それいけトゥトゥー』
          53本

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          24/11/20 雨がぽつり

          7時起床。家を出るAに無理言って1枚写真を撮らせてもらう。その足でスーパーへ行き、葛切り、しらす、洋梨を買う、熱のある家人に洋梨を剥いてあげると、美味しそうに食べていた。 午前中は洗濯して掃除。底冷えするのでテーブルの下にラグを敷く。ちょっと前まで最高気温が20℃近くあったのに、今日は最高8℃。ダウン、マフラー、腹巻き、もこもこソックスなどの真冬グッズを、圧縮袋から取り出してきて洗濯。お昼ごはんに葛切り入りのわかめスープを作って食べた。 雨が上がったところを見計らってまた外へ

          24/11/19 美大生に憧れがある

          Aの寝坊した叫びで7時に起きる。 腫れていた家人の肌、膿が溜まっている。かわいそう。励ませることはないと思うが、少しでも気が楽にならないかと必死に言葉をかける。 洗濯して米をセットし、Aに晩ごはんの段取りを示した置き手紙を書き、10時に家を出る。漫画を掲載してもらったmatsudaさんのZINEを受け取りに武蔵野美術大学へ。国分寺から直通バスが出ているのに、よく分からず国分寺で西武線に乗り換えて最寄り駅で降りたら、武蔵美まで1.5kmもあった。写真を撮りながら、遊歩道を歩いて

          24/11/19 美大生に憧れがある

          24/11/18 表現という名の自慰

          朝、電池を入れたカメラを持って昨日の散歩の続き。団地の花壇の花を撮っていたら、日本昔ばなしに出てくるような白いお婆さんが窓の隙間からこっちを見ていて震えた。 帰宅したら、家人が寝込んでいる。アトピーが悪化して皮膚が腫れている。どうやら熱もあるらしい。急いで夜ごはんのおかずを3品作り、米を土鍋にセットし、書き置きして家を出た。 駅のホームで待っている間、となりにいた小学1年生くらいの男の子の会話を聞いていた。 「いつも厳しいくせに人前では優しいふりするんだよ」 「ガチで暴力だよ

          24/11/18 表現という名の自慰

          24/11/17 その症状ホルモンにつき

          昼のイベントをサスケさんに代わってもらえないかと連絡したが、寝ているのか既読がつかない。タイムリミットになって家を出ようとしたところで「行けます!ゆっくり休んでいてください」と返事が来た。川崎さんに連絡すると、わたしの体調不良を「昨夜の下手な演奏のせいだと思う」と言うので吹き出した。 頭痛が残っていたが、家を出る準備をしてしまっていたのでカメラを持って外に出る。5、6枚撮ったところで露出計の電池が切れた。露出計にはON/OFFがついているが、いつも忘れてつけっぱなしになって

          24/11/17 その症状ホルモンにつき

          24/11/16 表現より記録

          電車の中で、ECDの本を半分寝ながら読む。 四ツ谷で降りると、アトレ内に戦後の四ツ谷の写真が展示されていた。それを見て、写真の本質が、表現よりも記録にあるということを思い出す。 15時、Doppoを出て星乃珈琲でグラタンを食べる。なんとなく気づかないふりをしていたけど、スマホが完全に速度制限がかかっている。こないだの帰省のせいだ。スマホを置いて、半分寝ながらECDの本を読む。 Doppoに戻ると川崎さんとサスケさんが「昨日暑くてクーラーつけてました」と話していた。 クーラー

          24/11/15 世界の裂け目

          朝、家人に、大きな話が舞い込んできた。有難い話ではあったが、生活環境が大きく変わる。 その内容を家人から聞いて、軽い気持ちで返答した。わたしには、感情がついてこないうちに事態を見て判断するクセがある。後々になって実感が湧いてきて、事の大きさに動揺するのだが、そうでもしなきゃ決められないような内容だった。 人混みを歩いていたら、涙が出そうになった。 お金のことや環境の変化もあるが、何よりも家人と離れることが寂しくて寂しくてたまらない。物理的な距離に怯えている。今までの強気な自

          24/11/14 そういう時間を何と呼ぶの

          さとーしから返事が返ってきた! そしてすぐ返ってこなくなった。 8時に起きて布団でダラダラ。スマホを触っているうちに、気づいたら10時。なんてことだ。 家人が「目玉焼きいる?田原宗一郎の目玉焼き」と言うので、いる、と返事すると、冷凍のミネストローネとポーチドエッグのようなものをササっと用意してくれた。ミネストローネにたくさん豆が入っていたので、家人の器にポイポイ放り込む。「豆の固さと舌触りと味わいが嫌い」と言うと、「おれは豆の固さと舌触りと味わいが好きだな〜」と返ってきた。

          24/11/14 そういう時間を何と呼ぶの

          24/11/13 @k.vodafone.ne.jpの男

          ネットで買ったレンズが届く。 合わせて買っておいたレンズキャップやレンズフードもばっちりで嬉しくなった。しかしフィルムがない。来週まで買いに行けそうにない。しょぼぼん。 レンズを拭きながら、突然思い立って、さとーしにメールを送った。 さとーしは、わたしに写真のことを教えてくれた人だ。大阪のカメラ屋で働いている。 さとーしは、携帯を持ってからメールアドレスを一度も変えたことがないらしく、未だにアドレスが @k.vodafone.ne.jpだ。しかし最後にやりとりしたのはもう10

          24/11/13 @k.vodafone.ne.jpの男

          24/11/12 失敗写真にしょぼん

          朝、家人が突然「みてみて」と紙を渡してきた。鉛筆でびっしりと地層のようなものが描き込まれている。なんかすごい。というか、絵を描くことになんの興味も無さそうだった家人が、こんな絵を描くなんて!どうやら昨日のGさんの絵本を見て刺激を受けたらしい。とても褒めた。とても良いです。 午前中はフリーペーパーを描き、昼過ぎにフィルムを現像に出しに行く。 1時間で仕上がるかと思っていたら1時間半と言われ、一旦家へ。お昼を食べていたらあっという間に時間が過ぎて、再び現像所まで歩く。2往復で7

          24/11/12 失敗写真にしょぼん

          24/11/11 死ぬまで生きなくてはならはいことは容易ではない

          雨のち曇り。 Gさんの馴染みの洋食屋でランチ。中がドライカレーピラフになったオムライスを注文。 めちゃくちゃおいしかったけど、おいしいと騒ぐのもわざとらしいかなと思って味に言及せずにいたら、店を出たあとに「なんも言わないから、おいしくなかったのかとちょっと心配しました」と言われた。すいません、おいしかったです! カフェに移動して、Gさんの作った絵本や、過去のスケッチブックを見せてもらう。わたしのフリーペーパーも見てもらい、お互いに褒め合う。Gさんの言葉は信頼している。互いに持

          24/11/11 死ぬまで生きなくてはならはいことは容易ではない

          24/11/10 取りこぼしているモノを

          八時に起床。 電車の中でカメラのレンズをポチ。1週間前、レンズは1つでイイと言っていた気がする。 四ツ谷でミカさんのライブを見る。ミカさんの服装がいつもと全然違う上に髪を染めていたので、誰だか気づかず、無愛想に挨拶してしまった。 鹿児島から来られたミカさんのお母さんにも、これまたよく分からず無愛想に返事してしまった。申し訳ない。 星乃珈琲に入ってグラタンを食べ、持参した植本一子写真集「わたしたちのかたち」を読む。とにかく、恐れずにシャッターを押そうと思った。 セオリーやテクニ

          24/11/10 取りこぼしているモノを

          24/11/09 夢の中のようなってなんだ

          ゆうじのカメラの修理をしに一緒に立川へ。 昨日現像した写真をスマホで見せながら説明するゆうじ。ソフトフィルターをつけたようなモヤモヤした写りになっているのに、どのことを言っているのか分からないという店員。「フィルムならこんなもんですよ」と言うが、さすがにそれはないでしょ。ゆうじもゆうじで「夢の中のような写り」などと説明する。 よく聞くと、修理を受け付けていない店だったらしく、適当にあしらわれて終わった感じだった。 古着屋でイルビゾンテの水色の財布を見つけ、迷った末に、小銭入れ

          24/11/09 夢の中のようなってなんだ