24/11/22 悪意のない人がそばにいる
朝、高尾山に行くAを駅まで送りながら、写真を撮る。マニュアルでのスナップ撮影は難しい。
帰宅して座ると、おしりに根が生えて動けなくなった。洗濯しなきゃいけないのに、体が動こうとしない。家人に「ちょっとわたしを叱咤してくれない?」と言うと「ヨッ、いづみ!ヨー、ポンポン」と言う。どちらかと言うと「早く動け、このメス豚!」みたいなのを期待していたのだが。この人の心には悪意がない。
家人の皮膚はまだ赤く炎症を起こしているが、腫れと熱は引いて気力がだいぶ回復してきたようだった。「ちょっと楽になってきた?」と聞くと、「うん。2、3日前は、いづみの手を撫でるだけで幸せだったよ・・・」と言う。それほど苦しかったという意味だろう。独特な感性だと思うと同時に、つくづく「この人はこういう人なんだ」と思う。撫でられているときじゃなく、撫でているときを幸せと言うのだ。
午後、フィルムの現像へ。仕上がりが2時間半後だったので近くの喫茶店に入ろうと思ったが、どこも入り口に「利用は1時間まで」と書かれている。世知辛い・・・。
居場所を探してフラフラと公民館へ。市民のためのスペースで持って来た本を読む。遠くで合唱団のソプラノが聴こえる。地域のコミュニティに属している人がいということを、ふと実感する。思えば、そういった楽しさや充実感とは無縁のところで生活してきた。
2時間弱そこで本を読んだら体が冷えて鼻水が止まらなくなり、近くの喫茶店へ移動してホットコーヒーとガトーショコラをいただきながら過ごす。カレーが美味しそうだったので店主に聞いてみると、帆立の出汁で作っているそうだ。今度現像するときに合わせて食べに来たい。
写真は前回より良く仕上がっていた。
このカメラでは適正露出より2〜3段下げたほうが好きだ。自分はやっぱり家族の日常が撮りたいのだと、朝撮ったAの写真を見て思った。インデックスを見ながらルンルンで帰宅。
夜ごはんは味噌豆乳鍋。久しぶりに3人で鍋をつつく。数日寝込んでほとんど食べていなかった家人が「美味い」と言ってもりもり食べていた。良かった。
鼻水が止まらなくてやばい。
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Litlink🔗
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