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なぜ生きることに疲れるのか? 心の休ませ方①

今回は、なぜ生きることに疲れるのか。その原因を考えてみたいと思います。

甘えの欲求

不満なのは欲しいアメが手に入らないからではない。自分の甘えの気持ちを誰もくんでくれないからである。

心の苦しみを持っている人は、多くの場合自分の苦しさの原因が分かっていません。アメをくれと言っているのではなく、甘えの欲求を満たしてほしいと心の中で叫んでいるのです。

人というのは甘えたいときに甘えられなかったり、甘えの言葉が拒否されたり、甘えの態度が拒否されたりすると傷つきます。甘えの欲求を持つ人はとても傷つきやすくなっています。

心の底にたまったもの

責められて育っている人は、人が好きではない。相手が不機嫌になることが怖いから気楽にものが言えない。

不機嫌な相手に責められて育った人は、大人になっても相手の不機嫌にいつも怯えています。心の底には知らず知らずのうちに憎しみの感情が堆積しています。

親の愛

親がいろいろのことをする。でも、それはすべて子供の反応を期待しているからである。だから、子供は親の期待する反応をしなければならない。これによる子供の心の傷は想像を絶するほど大きい。

この過剰な虚偽の愛では親子の役割の逆転が生じています。親は子供の期待をかなえることが本来の姿です。親の期待する反応を子供に求めるという形で親から愛を搾取されると、子供は、敵意、憎しみ、恐怖、怨み、不安というマイナスの感情を心の中にためてしまいます。それが大人になって大きな影響を与えることになります。

親から愛を搾取された子供はあらゆるマイナスの感情を心の中にためてしまう。それを抑えればうつになるしかない。

大人になって、そのような心の中の憎しみや不満を吐き出す方法が分からないまま限界を超えてしまうと人は憂鬱になります。そしてどうしてよいか迷い、生きることに疲れてしまうのです。

このようにして幼少期にため込んだマイナスの感情に本人は気付かないことがあります。当然、親も自分が原因とは気付いていません。知らず知らずの間にこのような状態が続くこともあります。

また、大人になって生きづらさを感じてもこれが普通ではないと気付かないこともあります。実際に気づかずにいる方は多いのではないでしょうか。
生活に支障が出る場合には、心理カウンセラーや心療内科など専門家にご相談されるのが良いかと思われます。


参考
「心の休ませ方」 加藤諦三


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