夏休み 子どもの居場所 プロジェクト 2024 2週目 ②
学校の夏休みの宿題を保護者の方が添削するという制度が、気が付けば定着しているけれど
今回の「夏休み子どもの居場所プロジェクト」では、その添削も、頼まれたら、私たちがすることにしている。親御さんたちの仕事と、子どもたちも含め双方の心の負担を減らすために・・・。
添削を私がすることになっていた小学2年生の生徒が、一昨日までに2つ問題集を終わらせた。取り組んでいる様子を見ながら
「添削するの、私やで~。そんなうざうざな(雑な)字で、いろいろ落書きもしていると、全部消されるよ。」
と、何度も伝えたのだけれど、
昨日、答えと一緒に持ってきて、本当に読めないものは消し、間違いは×をして、やり直し!と返したら
まるで私たちの警告がなかったかのように、落ち込んでいた。
「言ったよね」
というと、「聞いてない!」と主張。
教室中の人が呆れるやら笑うやらで、自分の意見が通らないことがわかるとしぶしぶ、直し始めた。最初はぼやいていたけれど、気が付くと、思いがけず、集中していた。
お母さんによると
「かめい先生を怒らせに来ているだけに見えて、やめてほしいんだけれど、行きたくないとは言わないし、これのおかげか、参加している日は、彼、家ではいつになく穏やかなんです。」
だという。
ストレス解消に寺子屋に来ているという生徒は小学生だけではなく高校生でも、昔からたくさんいるけれど、これくらいで家で穏やかに過ごせるなら、それも良し。
そんな効果があるのか、と、ちょっとうれしく思った。
ずっと言い合いをしているように見えるけれど、私の中は、半分本気、半分冗談で、8割くらいは楽しんで、1割くらい「なんでやねん!」と突っ込みながら困惑し、1割くらい本気で叱る5秒前状態だ。
よく、中学生に
「こんなに生徒たちに突っ込みを入れる塾、ないやろ」と言われるけれど、おかしいことはおかしい、悪いことは悪い、良いことは良い、直すべきことは直すべきだと、きちんと、今、伝えておくことが、将来の子どもたちの気づきにつながるー
私は、そう信じている。
今すぐ、彼らができなくても、ずっと同じことを伝え続けなければいけなくても、これからも私の目の前に現れて、教室に来てくれさえしたら、子どもたちを信じて根気よく突っ込んでいきたいと思っている。