『歴史学という病』(著:本郷和人)〜仕事について上司に尋ねたら、人生訓付きの説教されてしまったような本
【内容】
歴史学を研究する著者が、歴史学と自分史について書いた本。
【感想】
歴史学のことについても書かれているのですが、著者の自分語り的なことに結構な量を割いた本でした。
多分、同業者の人ならわかるだろと思われる批判や皮肉などもあり、別にそういうのは良いんだけどなあと思いながら読んでいました。
歴史学という分野をよく知らないので、どんなものかと思って読んでみたのですが…
あと、師匠筋に当たる人に関しての愚痴のようなものも沢山書かれていて、色々と不器用な人なのかも知れないなあとも思いました。
歴史学に関しては、歴史学と歴史小説とは別物であり、歴史学はあくまでも資料からわかることを積み重ねて導き出されるものであるといった趣旨のことが書いてありました。
そこに想像力や推論をどの程度含むかで、研究者同士で対立することがあるのだそうです。
学者の世界も、色々とあるのだろうなあと思いながら読んだ本でした。
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000358433