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『世界史の中の戦国大名(著:鹿毛敏夫)』〜新しい研究に基づいた新しい戦国大名
【内容】
近年の研究成果を反映させた世界史の中の戦国大名と戦国史について述べた本。
【感想】
戦国大名の中で、ヨーロッパで最も多く絵に描かれているのは、織田信長や豊臣秀吉、徳川家康ではなく、キリシタン大名でもない大友義鎮だというのです。
また、鉄砲の伝来についても驚きの事実がありました。種子島に鉄砲が渡来する以前に、さまざまな場所にさまざまな種類の銃がすでに渡っていたことを、この本で初めて知りました。さらに、教科書で「鉄砲を伝えた」とされるポルトガル人は、実は日本側の要請で中国人倭寇によって連れて来られたという話も紹介されていました。
自分が学校で習った歴史の教科書とは大きく異なる視点や情報が盛り込まれていて、まさに隔世の感を抱くような新しい世界観が広がっていました。
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