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テニス上達メモ072.パワフルなスイングを行いながら、ナイスショットを手に入れる!
▶どうして「手打ち」になる人がいるの?
「体の回転(ボディターン)を使って打つように」などと指導されるけれど、わざわざ言われなくても、自然と使って打つものです。
では、どうして「手打ち」になる人がいるのでしょうか?
たとえば、飛ばしすぎるバックアウトを忌避して慎重になりすぎるなど、ミスに対する「怖れ」があると、そうなります。
だったら手打ちの人には、バックアウトするつもりで思い切って打つように促すと、いいか悪いかは別にして、スイングがダイナミックに改まります。
どうしても、体の回転や、さらには体重移動などの動きも、出てきてしまうはずだからです。
人間の体はみんな大体同じような構造をしているのですから、コートの枠やネットの高さを意識せずに自然に振れば、プロもアマも、大体同じようなフォームになるようにできています。
スイングがダイナミックに改まってバックアウトが頻出するのだとしたら、それは体の回転や、体重移動のせいではない。
こちらで述べましたとおり「打球タイミングのズレ」が、テニスでミスする唯一の原因ですから、「打球タイミングが合う指導」をすれば、体の回転や体重移動を伴ったパワフルなスイングを行いながら、ナイスショットを手に入れることができるようになるというわけです!
▶全力疾走するその先が「崖」
スイングがダイナミックに改まったプレーヤーは、体の使い方は、一切意識していません。
ただ「バックアウトの怖れを取り除いただけ」で、体の回転や体重移動を伴うフルスイングに改まるのです。
逆に言えば、フルスイングの「やり方」をどんなに指導しても、バックアウトの怖れがある限り、プレーヤーはフルスイングをためらいます。
全力疾走するポテンシャルとフィジカルはあるとしても、その先が「崖」だと、どうしてもブレーキをかけてしまうのと同じです。
ですから「やり方」ではなく、バックアウトを怖れないプレーヤーとしての「あり方」が大切です。
突き詰めると、自分がどういう人間である、という「あり方」が、どこまで高みに行けるかを決めるのです。
▶「おーい、ここに年収2000万円の求人があるよー!」
「自分はこの程度」と信じていれば「この程度」だし、「ある程度」と信じていれば「ある程度」は行けるし、「世界くらいは」と信じている人は、世界へ羽ばたきます。
なぜなら、信じている内容に応じた情報を信じるようになるし、環境もそれによって変わってくるからです。
こちらでも述べたとおり、「自分はこの程度」と思っていると、給料が高いなど、たとえ条件のいい求人があったとしても、給料が低いほうを、選んでしまうのです。
たとえば今、年収が500万円だとする。
だけどリストラの対象になって、転職を考えなくてはならなくなった。
年収2000万円の求人があったら、どうでしょうか?
「自分には難しいに違いない」「無理だ」などと、選択肢から外してしまうのではないでしょうか?
むしろ同じ年収500万円くらいだったり、下手をするとリストラされた負い目もあって、年収400万円くらいの求人だったりすると、「自分にもできそうだ」「ふさわしい」などと「安心できる」から、今より待遇が低いにも関わらず、そちらへエントリーしてしまうのです。
全力疾走するポテンシャルとフィジカルはあるとしても、「そっちのほうが自分にふさわしい」といった具合に……。
▶「やり方」ではなくて、自分がどう感じるかの「あり方」しだい
錦織圭は、「自分は世界でやれる」と信じていたから、IMGアカデミーへ行きました。
信じていない13歳だったら、「行こう」とすら発想しないし、だから、「どうすれば行けるか」の情報も集まらないから、環境も変わりません。
「英語ができるようになってからじゃないと無理」と信じている人は、いつまで経っても海外へ行けないけれど、「アメリカに行ったらできるだろう」と信じている人は、サッサと行こうとするでしょう。
信念によって、集まる情報も、所属する環境も、変わって、決まって、きます。
だから、英語を話せるようになる「やり方」ではなくて、自分がどう思うかの「あり方」しだい。
他人がどう評価するか、ではなくて、自分が自分に対してどう感じるかの「自己肯定感」が、人生を決めるのです。
▶「自分にとっての幸せ」であればよい
付言しますと、もちろんアメリカに行ってプロになるだけが、テニスプレーヤーの成功ではありません。
プロテニスプレーヤーになって活躍するには、テニスができるだけではなく、毎週のように国から国へ移動して、タイムゾーンをまたいで体内時計を調整するスキルなども必要になります。
フライトや練習コートの予約、練習相手の約束だって、マネージャーをアウトソーシングして雇えるレベルでもない限り、だれかが代わりにやってくれるわけではありません。
活躍するほど注目を浴びざるを得ないから、人前で目立ちたくない人などにとっては、ストレスでしょう。
それらが肌に合わない人で、本当にテニスが好きならば、社会人をしながらウィークエンドプレーヤーとして楽しむ人生が「幸せ」かもしれません。
世間や常識が評価するのではなく、「自分にとっての幸せ」であれば、それがいちばんです。
▶自分の感覚を信じて生きる
いつものことですが徒然なるままに書いていましたら、「手打ち」から、話がとんでもなく飛躍してしまいました(-_-;)
「あり方」によって、テニスが、世界が、変わるという話。
ですからもちろん、何でもかんでもフルスイングがいいなどと、言っているわけではありません。
手打ちだって、構わないのです。
パワーで打ちまくりたい「あり方」、プレースメントで組み立てたい「あり方」に応じて、自分にとっての「幸せなテニス人生」を歩むが、よい。
「自分が幸せであればそれでいい」などと言うと、「自己中」などと批判されがちかもしれませんけれども、それは「自分軸」。
自分軸の定まった自己肯定感の高い幸せな人が、他人も幸せにします。
世間の常識や価値観に合わせなくていいから、私自身「自分の感覚を信じて生きよう」と信じる、今日このごろです。
即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
(テニスゼロ)
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