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鍋焼きうどんと煮込みうどんのちがい

結論

  • パスタとスパゲティ、ソーセージとウインナーの関係のように、煮込みうどんというジャンルの中に、鍋焼うどんという料理が存在している。

  • 煮込みうどんは、鍋焼うどんだけではなく、山梨県のほうとう、埼玉県群馬県のおっきりこみ、愛知県の味噌煮込みうどんなど、多様性がある。


1月20日は大寒

大寒から節分まで約2週間が1年で最も寒いと言われています。しかし、2025年は、大寒の辺りから、寒さのピークを脱しつつある時期になります。1月下旬、例年より2℃以上高い日が続き、桜の咲く頃の気温まで上がる日もあるという予報も出ています。早くも、春に向けて三寒四温に入ります。

大寒は、毎年寒さをしのぐ方法について記事を書いています。2023年は、おでんについて話しました。(投稿後に記事の内容を見直して大きく変えました。)2024年のテーマは札幌市の寒さ対策について書きました。

2025年のテーマは、冬になると食べたくなる煮込みうどんと鍋焼うどんの違いについて話します。

煮込みうどんと鍋焼きうどんのちがい

煮込みうどんは、うどんを温かく煮込んだ料理です。煮込みうどんという一つの料理のジャンルに、鍋焼うどんがあります。ソーセージの1種がウインナーである、パスタというジャンルの一つにスパゲティがあることと同じです。

煮込みうどん

煮込みうどんは、名前の通り、うどんを煮込んだ料理です。鍋焼うどん、ほうとう、おっきりこみ、味噌煮込みうどんなど日本各地にあります。

富山市のもつ煮込みうどんのように、あらかじめ茹でたうどんを用いる料理もあれば、山梨県のほうとう、名古屋市の味噌煮込みうどんのように、生麺の状態から煮込むこともあります。

うどんは、塩を加えてこねることにより、頑丈なグルテンの網目状ができます。グルテンの網目構造により、モチモチ感が生み出されます。

しかし、生麺を煮込む場合、塩を加えません。塩を入れると、塩辛くなってしまうからです。塩を加えないことにより、柔らかくなりにくく、芯が残ります。この芯によって、茹でたうどんにはない独特の歯切れを感じることができます。小麦が溶け出して、汁にとろみがつきます。

ご当地煮込みうどん

鍋焼きうどん

鍋焼きうどんは、煮込みうどんの一種です。あらかじめ茹でたうどん、つゆ、具材を鍋に入れて煮込みます。スーパーマーケットで見たオトクな食材を入れたり、冷蔵庫に眠っている具材を、めんつゆなどの調味料、うどんと一緒に煮込めば、完成です。冬、家事の負担を減らしたいときに便利な料理です。

鍋焼うどんは、一人前の鍋の小さな鍋で作られることが多いです。鍋は、土鍋が使われることが多数派です。しかし、松山市など、アルミ鍋を使うお店、家庭もあります。大勢で食べる場合、「うどんすき」という料理があります。ごはんを入れたものは、おじやうどんと呼ばれます。

スーパーマーケットに行くと、鍋焼きうどんのセットが販売されています。レトルトの麺、具材、つゆ、使い捨てアルミ鍋の4点セットがそろいます。アルミ鍋はガスコンロだけではなく、IHも対応できるタイプもあります。

鍋焼きうどんは大阪では幕末にはあったとされています。屋台で提供されていました。明治時代になって、東京にも伝わりました。戦後、松山市では、独自の鍋焼きうどんが誕生しました。

ご当地鍋焼うどん


今回は、ご当地煮込みうどんを紹介しつつ、煮込みうどんと鍋焼きうどんのちがいについて、解説しました。寒さのピークは過ぎつつあります。しかし、まだまだ3月まで寒い日は、やってきます。寒い日は、うどんを煮込んで温まりましょう。


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たびてく@一人旅ガチ勢
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