![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/77955593/rectangle_large_type_2_5664c13268508e237f33960ab1b34e0a.jpeg?width=1200)
【材料】「膠を旅する――表現をつなぐ文化の源流」
昨年、武蔵野美術大学美術館・図書館で開催された「膠を旅する――表現をつなぐ文化の源流」。国書刊行会から『膠を旅する』が書籍化され、公開講座が開かれるなど大きな話題をよびました。
三千本膠や京上膠などの相次ぐ和膠の製造停止によって、一時期は日本画や保存修復の先行きが大変危ぶまれる事態となりましたが、姫路の皮革業者や研究者、修復技術者、日本画家をはじめ多くの方々の尽力によって、膠の未来に新たな希望も見えてきました。
ここに備忘録として、「膠を旅する――表現をつなぐ文化の源流」の関連リンクを保存いたします。
日本画の伝統的画材である膠は、絵具と支持体をつなぎとめる素材として、多様な表現を生み出しながら、連綿と続く日本画の系譜を支えてきました。しかしながら、今日において伝統的な手工業による膠の生産は途絶えています。
本展は、本学共同研究「日本画の伝統素材『膠』に関する調査研究」の成果発表展として、膠づくりの歴史的・社会的背景を見つめ直す現地調査のドキュメントを中心に、実際の動物の皮といった実物資料、さらには当館所蔵の日本画等の膠を用いた作品表現をご紹介します。動物の骨や皮を主な原料とする膠づくりの源流をたどる旅を通して、各地の動物資源の利用とその社会史、膠がつなぐ表現の諸相を多角的に見つめます。