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都道府県別 病気休職中の教員の割合(2023年)

今回は教員のメンタルヘルスに関する統計です。昨年末、文科省が実施した人事行政状況調査で、精神疾患で病気休職中の教員が全国で6500人を超えたというニュースが話題になりました。「精神疾患による病気休暇」を1ヶ月以上取った教員を合わせると1万2000人を超え、教員の労働環境がどんどん過酷化している状況が分かります。

今回は同調査を使い、上記と同じく病気で休職したり休暇を取ったりしている教員の割合がどの程度なのか、都道府県別に算出して図にしました。リンク先のニュースと違い、精神疾患による休暇に限定していませんが、おおむね6割前後がそれに該当するものと捉えてもらって大丈夫です。
母数である教員の総数は学校基本調査から引用しています。

男女別ではおしなべて女性の方が多く、中でも北日本や関西・四国の一部でその傾向がより強いことがわかります。

なお今回は図にはしていませんが、学校種別で割合が高いのは、小学校→中学校→高校の順でした。

どの地域、性別でも出現率は1〜4%程度で、それが高いとみるか低いとみるかは人の感覚によりますが、個人的には「精神を病んだ先生がどの学校にいてもおかしくない」という状況は、子供の教育環境に非常に大きな影響を及ぼしかねないものではないかと思ってしまいます。

(了)

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